日米が開戦してから8日で75年。安倍晋三首相は5日、現職首相として初めて米ハワイの真珠湾を訪問すると発表しました。「和解の重要性を発信したい」とする安倍首相に対し、元兵士や被爆者、遺族からは評価と注文が交差したそうです。
「安倍首相が真珠湾でオバマ大統領とお会いするのは良いことだ」と評価するのは、海軍兵として硫黄島の戦いに参加した大越晴則さん(89)。
硫黄島では毎年、日米両国の遺族や政府当局者、退役軍人らが参加し、日米合同の慰霊式典が行われている。大越さんは今年5月のオバマ大統領の広島訪問を踏まえて「オバマ大統領はよく国内の反対を押し切ってきてくれた。日本もお返しが必要だ」と話し、慰霊を通じて日米両国の交流が深まることを歓迎したそうです。
一方、フィリピン・レイテ沖海戦で九死に一生を得た元海軍中尉、加藤昇さん(94)は「オバマ大統領の広島訪問への返礼にすぎない。政治的パフォーマンスの色合いが濃く、あまり歓迎できない」と言及。
「死力を尽くして米国と戦った身からすれば、どうも腑に落ちない。間もなく辞めるという人をそこまで厚遇する必要があるのか。まずは靖国神社へ参拝し、わが国の戦没者を慰霊すべきではないか」と苦言を呈したそうです。
広島からは歓迎の声が上がったそうです。
平和記念公園の「原爆の子の像」のモデルになった佐々木禎子さんの兄、雅弘さんはかねて「慰霊のため日本の首相が真珠湾を訪れるべきだ」と訴えており、「本当に素晴らしいこと。亡くなった方々が安らかに眠れるよう、祈りをささげてほしい」と語ったそうです。
広島県原爆被害者団体協議会の箕牧(みまき)智之・副理事長も「行くこと自体はいいこと。核兵器廃絶をはじめ、戦争は絶対反対だということをオバマ米大統領とともに表明してほしい」と話したということ。
祖父、河原眞治さんが真珠湾攻撃で空母「赤城」の水平爆撃機隊員として参戦した伊藤理恵さん(49)は「真珠湾では米兵だけでなく、攻撃に参加した日本兵も数多く亡くなっている」と指摘。「謝罪ではなく、国のため命をかけて戦った日米双方の人々に敬意を表し、慰霊することが目的なら、日本の未来を思って戦った祖父やその戦友の方々の思いにかなうのでは」と話しました。
先の大戦の戦没者遺族らでつくる全国組織「日本遺族会」の副会長を務める市来健之助さん(80)は「積極的な平和活動で非常に意義ある訪問になると思う。いつまでも半世紀以上前のことでいがみあっていては、成熟した国同士の関係は築けない」と述べたということです。
太平洋戦争開戦時の米国の大統領、フランクリン・ルーズベルトが、日本の真珠湾攻撃を事前に察知しながらも、それを放置しました。
当時陸軍長官を務めていたヘンリー・スティムソン氏が、攻撃10日前の日記にルーズベルト大統領と会談したことを記し、その中で、「ルーズベルト大統領は『いかにして日本に先制攻撃をさせるか』を思案していた」という記述があるそうです。
結局総理は靖国参拝を1度しか行っていません。
まずそちらが先ではないでしょうか!Image may be NSFW.
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