米国の次期大統領に就任する共和党の実業家ドナルド・トランプ氏は10日、オバマ大統領とホワイトハウスで会い、政権引き継ぎに向けて意見交換したそうです。2人の会談は初めて。
オバマ氏によると、2人は内政・外交問題を含め、幅広い課題について話し合ったそうです。
会談後、オバマ氏は記者団に「極めていい会談だった。次期大統領は私のチームとの協力を望んでおり、勇気づけられた」と表明。
「政権移行を円滑に進めることが私の最優先事項だ」と語ったそうです。
この後、オバマ氏はトランプ氏に向かい、「成功を手助けするため、できることは何でもしたい。あなたの成功は米国の成功だ」と強調。トランプ氏は「相談を含めて今後も話をするのを楽しみにしている」と応じたそうです。
記者団が2人に質問を始めると、オバマ氏が「わめくような質問には答えなくていい」とアドバイス。
トランプ氏が「とてもいい男だ」とつぶやく場面もあったそうです。
オバマ氏は大統領選の最中、トランプ氏を「他に類を見ないほど不適格」とののしり、トランプ氏も「史上最も無知な大統領」と中傷してきた経緯があります。
しかし、会談は15分の予定を延長して1時間半以上に及び、夫人同士もホワイトハウスでの生活について話し合ったということです。
大きな体を小さく丸めたこの日のトランプ氏は、”借りてきた猫状態”だと話題になっています。
確かに、殊勝な態度ですよね
安倍晋三首相は10日、米大統領選で勝利した共和党のドナルド・トランプ氏と電話で協議し、ニューヨークで17日(現地時間)に会談することで一致したそうです。
異例の早期会談でトランプ氏の外交姿勢を確認し、日本外交の戦略を再構築します。
安倍政権は日米同盟を基軸に対中外交や日露関係強化に取り組んできましたが、トランプ氏の出方次第では戦略の修正も必要になるためだということです。