欧州連合(EU)からの離脱を問う国民投票で離脱派が勝利した英国で、離脱に票を投じた有権者から、結果を受けて思い直したとの声も上がっています。
Britain(英国)とExit(退出)を組み合わせた造語「Brexit」に続いて、ツイッターにはRegret(後悔)とExitを合わせた「Regrexit」というハッシュタグが登場したそうです。
中部マンチェスターの有権者、アダムさんは英BBCとのインタビューで「私の票にあまり意味はないと思っていた。どうせ残留だろうと予想していたから」「キャメロン首相の辞任表明には、正直言って仰天した」と不安をあらわにしました。
離脱に票を入れたマンディさんという女性も24日、夕刊紙ロンドン・イブニング・スタンダードに「今朝になって現実を知り、後悔し始めている。もう一度投票するチャンスがあれば意見を変えるのに」と語ったそうです。
イングランド南西部のコーンウォール州は国民投票で離脱を支持しましたが、これまでEUから受け取っていた補助金が途絶えては困るとの懸念が浮上し、英政府に「保護」を求めているそうです。
同州には10年以上前から、EUから年平均6000万ポンド(約84億円)が交付されていました。
州議会は政府に、これと同等の額の保証を求める構えだそうです。
再投票を求めるインターネット上の請願には25日午後の時点で200万人を超える署名が集まり、議会での審議に必要とされる10万人の署名を上回ったそうです。
28日に下院の特別委員会が取り上げる見通しだということです。
英国の国民投票で欧州連合(EU)離脱派が勝利し、加盟各国の「ドミノ離脱」へと発展する懸念が高まる中、大打撃を受けたEUは24日、英国に対して「なるべく速やかに」離脱するよう促したそうです。
ドイツのアンゲラ・メルケル首相とフランスのフランソワ・オランド大統領は、英国との衝撃的な決別を乗り越えるためにEUに改革を要請しました。
また、EU加盟国の首脳陣は英国への未練を直ちに断ち切るかのように共同声明を発表し、英国に対して「離脱の手続きは困難を伴うかもしれないが、英国民が今回出した結論をなるべく速やかに実現」するよう強い口調で呼び掛けたということです。
どうせ残留だと高を括っていたんでしょうね。
再投票を求める請願への署名は、1時間に10万人を超えるペースで増え続けているそうです。
国民投票の採取結果は、離脱が約1740万票だったのに対し、残留は約1610万票でした。
再投票を求める請願への署名が200万人を超えたということは、単純に考えると、現在すでに残留派が逆転したことになりますが、実際に再投票になる可能性はほぼないとみられているそうです