14日午後9時26分ごろ、熊本県を震源とする最大震度7の強い地震が発生し、警察などによると15日午後までに少なくとも9人が死亡、約860人が負傷しました。
震度7を観測したのは熊本県益城町。
震源の深さは約10キロ。
地震の規模を示すマグニチュード(M)は6.4(速報値)と推定されています。
余震が続いていますが、一時避難した人の中には自宅に戻る人も増えているそうです。
熊本市から東15キロにある益城町では複数の家屋が倒壊し、大勢が町役場前の駐車場など屋外で一夜を過ごしました。
益城町や熊本市内で複数の人が家屋の下敷きになるなどして死亡。
余震の続く現地では捜索活動が続いているそうです。
避難者数は一時4万人以上に。
余震が頻繁に発生しているものの、一部は自宅に戻り始めています。
NHKによると、余震の回数は15日午後の時点で130回以上に及んでいるそうです。
熊本赤十字病院の曽篠恭裕さんはBBCニュースに対して、病院では負傷者254人を受け入れ、そのうち15人は重傷だと話しました。
他の地域の赤十字医療チームが、熊本赤十字病院に応援で集まっているという。
複数報道によると、少なくとも1万6000世帯が停電し、3万8000世帯でガスの供給が停止。
益城町の一部では断水も起きたそうです。
気象庁は、4月14日21時26分熊本県熊本地方で発生した最大震度7の地震を「平成28年(2016年)熊本地震」と命名しました。
英語の名称は「The 2016 Kumamoto Earthquake」。
気象庁が地震に命名したのは2011年に発生した「東北地方太平洋沖地震」以来となるということです。
哀悼の意を表し、お悔やみ申し上げます。
熊本市内の熊本城では、幅10メートル、高さ10メートルの石垣が崩れています。