新年恒例の「歌会始の儀」が16日、皇居・宮殿「松の間」で「光」をお題に行われたそうです。天皇、皇后両陛下と皇太子ご夫妻、秋篠宮さまのお歌、一般応募の2万1971首(選考対象)の中から入選した10人の歌などが古式ゆかしい節回しで披露されました。両陛下にとって最後の歌会始の機会で、来年以降、上皇、上皇后のお歌の披露もない見通し。天皇陛下のお招きで歌を詠む召人(めしうど)は俳人で日本芸術院会員の鷹羽狩行(たかはしゅぎょう)さん(88)が務めた。皇太子妃雅子さまは、風邪のため陪席を見送られたそうです。
宮内庁によると、陛下は平成17年、阪神大震災10周年追悼式で、遺族の少女から贈られたヒマワリの種が葉を広げ成長する様子を詠まれたそうです。種は震災で犠牲になった加藤はるかさん=当時(11)=の自宅跡地で採集されたもので、両陛下は毎年、御所の庭にまいて大切に育てられている。皇后さまは年を重ね、心が弱ることもある中、御所のバラが美しく咲く様子を見て、残された日々を大切に生きていこうという静かな喜びを表現されたそうです。
皇太子さまは高校1年生だった昭和50年、山梨・長野県境の金峰山(きんぷさん)に登り、雲間からのぞく光に導かれるように歩みを進めた際のことを歌にされました。雅子さまは両陛下が育てられた東宮御所の庭のシラカバの木を見て過ごしたご結婚後の生活に、感謝の気持ちを込められたということです。
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天皇、皇后両陛下と皇族方のお歌、入選者らの歌は以下の通り(仮名遣い、ルビは原文のまま)
贈られしひまはりの種は生え揃ひ葉を広げゆく初夏の光に 天皇陛下
今しばし生きなむと思ふ寂光に園(その)の薔薇(さうび)のみな美しく 皇后陛下
皇太子さま
雲間よりさしたる光に導かれわれ登りゆく金峰(きんぷ)の峰に
皇太子妃雅子さま
大君と母宮の愛でし御園生(みそのふ)の白樺冴ゆる朝の光に
秋篠宮さま
山腹の洞穴(どうけつ)深く父宮が指したる先に光苔見つ
秋篠宮妃紀子さま
日の入(い)らむ水平線の輝きを緑閃光(グリーンフラツシユ)と知る父島の浜に
秋篠宮家長女眞子さま
日系の百十年の歴史へて笑顔光らせ若人(わかうど)語る
秋篠宮家次女佳子さま
訪れし冬のリーズの雲光り思ひ出さるるふるさとの空
常陸宮妃華子さま
つかの間に光る稲妻さ庭辺の樹木の緑を照らしいだし来(く)
寛仁親王妃信子さま
被災者の苦労話を聴きにける七歳(ななさい)が光れる一語を放つ
三笠宮家彬子さま
らふそくの光が頼りと友の言ふ北の大地を思ひ夜更けぬ
高円宮妃久子さま
窓べより光のバトンの射し込みて受くるわれらのひと日始まる
高円宮家長女承子さま
朝光(あさかげ)にかがやく御苑(みその)の雪景色一人と一匹足跡つづく
やはり、雅子さまは欠席ですか。
16年前の歌会始の儀の雅子さま。
居眠り。。。
16年前の講書始の儀の雅子さま。
居眠り。。。