安倍首相は10日、イギリスのメイ首相と会談し、EU(ヨーロッパ連合)からの「合意なき離脱」を回避するよう求め、離脱後の日英関係をより緊密なものにしていくことを確認したそうです。
両首脳は、日本とイギリスの関係が「次の段階に引き上げられた」として、経済、安全保障の分野で連携を強化していくことで一致しました。
安倍首相は、「EU離脱後の英国との、新たな経済的パートナーシップの構築に取り組むことを確認し、わたしからは、英国のTPP11協定加入への関心を表明しました」と述べたそうです。
メイ首相は、「英国のTPP11加盟への安倍首相の前向きな発言を歓迎します」と述べました。
会談で両首脳は、イギリスのEU離脱後を見据え、日英のFTA(自由貿易協定)を含めた新たなパートナーシップを策定することで一致したそうです。
また、イギリスが参加に意欲を示す、TPP(環太平洋経済連携協定)への加盟に向けて、日本が支援することを確認しました。
EU離脱が迫る中で、EUに代わる自由貿易圏を模索してきたイギリスと、TPPを主導してきた日本の利害が一致した形。
安全保障分野では、日本の次期戦闘機の開発などで、両国の連携を確認したほか、北朝鮮のいわゆる「瀬取り」対策として、イギリス海軍が艦艇を派遣して、警戒監視活動にあたることが決まったそうです。
さらに11日、にフランスで行われた日仏外務・防衛閣僚会合でも、フランスが北朝鮮の「瀬取り」監視に協力するため、今年前半に洋上哨戒機1機と軍艦1隻を派遣することで合意しました。
これは、北朝鮮の核・ミサイル開発を抑止するため、国連の安全保障理事会常任理事国5か国のうち、米英仏の3か国が、日本を拠点に北朝鮮の制裁破りを監視することになります。安保理常任理事国は、いわば合法的な戦略核兵器保有国です。
それだけ米英仏三か国は、北朝鮮の核開発・ミサイル開発への関心が高いということでしょう。
北朝鮮が、開発・試射を実施した火星15型ICBMは、米本土のみならず英仏を含む欧州も射程範囲です。発射試験こそ、昨年実施されていませんが、保有を止めたとの情報もなく、米国のみではなく英・仏にとっても気がかりな存在であるはず。
さらに、日仏2プラス2では、仏海軍の空母シャルル・ド・ゴールと海上自衛隊が、春にインド洋で共同訓練を行うことになりました。
そして岩屋防衛相は、「空母シャルル・ド・ゴールがインド洋並びにこの地域に派遣されることを踏まえて、どのような協力関係・共同演習等が可能か、これからしっかり当局間で検討を加速してまいりたい」として、仏軍空母の展開・自衛隊との協力拡大に期待を滲ませました。
米軍のみならず、仏軍にも極東で睨みを利かせてほしい、ということです。
安倍ちゃん、GJ!
今回の件は対北朝鮮だけではなく、明らかに韓国のレーダー照射事件を踏まえて、言外に韓国と北朝鮮間で行われている瀬取りをさせないという脅し。
瀬取り監視っていうのは事実上「北朝鮮&韓国の監視」ということでしょう。
韓国包囲網が固まって来ました。
いよいよ夢の断交ですね!

