<ドイツ・ブンデスリーガ最終節 ハンブルガーSV 2―1 ボルシアMG(12日・ハンブルク)
ハンブルガーSVに所属する日本代表DF酒井高徳(27)は、2部降格もチームに残留するつもりだ。クラブ公式サイトが伝えています。
12日、ブンデスリーガの2017-18シーズン最終節が一斉開催され、HSVはホームにボルシアMGを迎えました。降格圏17位に沈むHSVはこの試合の勝利、勝ち点2差で昇降格プレーオフ圏16位につけるボルフスブルクの敗戦が降格回避の条件でした。試合は、退場者を出しながらもHSVが2-1で勝利。しかし、ボルフスブルクが4-1でケルンに勝ったため、クラブ史上初の降格が決定したそうです。
ブンデスリーガ創設から唯一、1部に在籍し続けているクラブの伝統を守り抜くことができなかったHSV。試合終了後、涙を流した酒井は、「受け入れることが非常に難しい。ここ数週間、僕たちは目標を達成するためにハードワークをしてきた。残留を信じて、決して諦めなかった」とショックを隠せないでいました。
それでも酒井はキャプテンとして前を向き、「僕はチームメイトやコーチングスタッフを誇りに思う。クリスティアン・ティッツ監督は2部リーグでチームを成功へと導いてくれるだろう。過去に戻ることはできないが、先を見据えることが重要だ」と語ると、「個人的には、2部でもハンブルガーSVでプレーしたいと考えている。だから、(今季終了までとなっている)契約を延長するつもりだ」と、チーム残留を宣言したということです。
<5.12 ブンデスリーガ第34節 ホッフェンハイム3-1ドルトムント>
ブンデスリーガは12日、最終節を行い、MF香川真司の所属するドルトムントは敵地でホッフェンハイムと対戦し、1-3で敗れたそうです。2試合ぶりにベンチ入りした香川は後半29分から途中出場。2月10日のハンブルガーSV戦以来、12試合ぶりの復帰を果たしました。
3位ドルトムントと勝ち点3差で追う4位ホッフェンハイムの直接対決。来季のUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)出場権が与えられる4位以内確保へ優位な立場にいるドルトムントに対し、5位レバークーゼンと勝ち点で並ぶホッフェンハイムは是が非でも勝ち点3が欲しい状況でした。
その勢いの差か、試合はまさかの形で動きます。前半26分、味方からバックパスを受けたドルトムントGKロマン・ビュルキのトラップが乱れ、慌てて出したパスがホッフェンハイムのFWアンドレイ・クラマリッチに渡る痛恨のミス。クラマリッチはPA手前からすかさず右足を振り抜き、鋭いミドルシュートをゴール左隅にねじ込んだそうです。
1点ビハインドで折り返したドルトムントは後半13分、左サイドから仕掛けたMFラファエル・ゲレイロの折り返しが相手に当たると、ゴール前に走り込んだFWマルコ・ロイスがこぼれ球を右足で押し込み、1-1の同点に追いつきました。ところが直後の18分、ホッフェンハイムはクラマリッチのスルーパスに反応したFWアダム・シャライが右足のチップキックでビュルキの頭上を抜き、すぐさま2-1と勝ち越したそうです。
再び1点を追う展開となったドルトムントは香川が交代の準備をしていた後半28分に3失点目。ホッフェンハイムは左FKからこぼれ球をDFパベル・カデラーベクが右足で蹴り込み、3-1と突き放した。香川は直後の後半29分からMFアンドレ・シュールレに代わってピッチへ。約3か月ぶりとなる公式戦復帰を最終節で果たしました。
2トップを組むロイス、FWジェイドン・サンチョとともに前線の一角でプレーした香川ですが、ボールに触る回数は限られ、なかなかチャンスに絡むことができなませんでした。ドルトムントは後半アディショナルタイム、ビュルキに代えてGKロマン・バイデンフェラーを投入。今季限りでの現役引退を発表した背番号1が最後のピッチに立ったそうです。
試合は直後にタイムアップ。3-1で勝ったホッフェンハイムは勝ち点55でドルトムントに並ぶと、得失点差で逆転し、3位でシーズンを終えることになりました。昨季の4位を上回り、クラブ歴代最高順位でフィニッシュしたホッフェンハイムはクラブ史上初の欧州CL本選への出場権も獲得。ドルトムントは5位レバークーゼンにも勝ち点で並ばれたが、からくも4位を守り、来季のCL出場権を確保したということです。
ブンデスリーガ、ドルトムントの元日本代表MF香川真司が14日、今季のリーグ戦を終え、デュッセルドルフ発の全日空機で成田空港へ帰国したそうです。
2月10日のハンブルガーSV戦で左足首を負傷してから戦線を離れていた香川は、今月12日のリーグ最終節ホッフェンハイム戦で約3カ月ぶりに復帰。今季最終戦で後半29分からプレーした。「けがは問題はない。そこは強調しておきたい。あとは自分自身コンディションを上げてやっていくだけ」と話しました。
チームは4位でシーズンを終了。「最終的に欧州チャンピオンズリーグ権を獲得できたのはチームとしてよかった」と振り返ったそうです。
香川は21日からの日本代表の国内合宿に合流する予定。「1カ月切っているので、やるだけ」と6月のW杯ロシア大会のメンバー入りへ自信をのぞかせたということです。