収賄などの容疑で逮捕された韓国の朴槿恵前大統領が３１日午前４時４５分ごろ、ソウル拘置所に到着し収監されたそうです。
朴前大統領を乗せた車両は拘置所の正門を通過し、拘置所に入りました。
大統領の支持者約５０人は逮捕反対や無効を訴えた一方、逮捕に賛成する市民らも集まり「罪を償え」と叫んだそうです。
これで朴前大統領はソウル・三成洞の自宅に帰ることは叶わず拘置所に収監される身分となりました。
収監手続き後に簡単な健康診断や身体検査を受け、所持品などを預けて拘置所の服に着替えたとされます。朴前大統領のトレードマークだったアップスタイルの髪型に使う金属製のピンも安全上の理由から提出しなければならないそうです。
続いて拘置所内の規則や生活について説明を受けた後、胸に番号が付いた拘置所の服を着用。この時から番号で呼ばれることになります。
独房の広さは２坪に満たず、折りたたみ式マットレスと机を兼ねた座卓があります。１食１４４０ウォン（１４０円）の食事をし、食器も自分で洗うそうです。
ソウル拘置所には今回の国政介入事件に関連する人物がすでに収監されています。
朴前大統領と４０年来の友人で、共謀したとされる崔順実被告、２００億ウォンを超える贈賄罪などで起訴されたサムスン電子副会長の李在鎔被告、元大統領秘書室長の金淇春被告、前文化体育観光部長官の趙允旋被告も収監されているそうです。
一部からは同じ拘置所に収監されるのは「共犯分離収監の原則」に反するとの指摘もあります。当局関係者は「共犯者らが共に収監されても徹底して分離し管理する」と述べ、共犯者同士が顔を合わせる可能性はないと反論しているということです。
23日、チョン・チョンレ元議員はポッドキャスト「政治、知ってこそ変える」に出演して朴前大統領が拘束された場合の状況を説明して話題を集めました。
当時、チョン元議員は「ソウル拘置所に入ると検視をする。全ての服を脱いで入れ墨があるのか、病気があるのかなどを見るのだが、このプロセスが恥ずかしい」と伝えていました。
また、これに対してチョ・デジン弁護士は「拘置所に来ると心理が不安定なので、極端な選択ができる。高位層の場合、体に凶器や薬物を隠してくることができる。このようなことを確認するために肛門も検査する」と明らかにして驚きを誘ったそうです。
果たして収監された朴前大統領はこのような検査を受けたのでしょうか？
つい最近まで最高権力者だった朴前大統領。
自業自得とはいえ、色んな面で韓国は法治国家とは言えないと思います
韓国刑務所の食事。
ソウル拘置所の独房。
