ドイツのハンブルクにある観光客に人気のテーマパーク「ミニチュアワンダーランド」では、世界各地のミニチュアが展示されていますが、3日から米国のミニチュアの周囲に壁が築かれ、有刺鉄線が張り巡らされました。
メキシコとの国境に壁を築くとのトランプ大統領の計画への当てこすりだそうです。
壁には「世界を再び偉大に」のスローガンが書かれています。
このテーマパークには世界最大の鉄道模型レイアウトが展示されているそうです。
共同創立者のゲリット・ブラウンさんは「左派、右派、中道に関わらず、誰もがこの壁をみて決めるべきだ」と語ったということです。
ベルリンのミヒャエル・ミュラー市長は1月27日、トランプ米大統領に対し、 「孤立と排斥という誤った道」に進まないように警告し、メキシコ国境沿いに壁を建設する計画の撤回を強く求めていました。
ベルリンは東西冷戦時代に「ベルリンの壁」で街が分断された経験があります。
ミュラー氏は「ベルリンに住む人々は、有刺鉄線とコンクリートの壁による分断が引き起こす苦しみを最もよく知っている」と指摘したそうです。
1987年に当時のレーガン米大統領がベルリンで行った演説でソ連側に「この壁を壊しなさい」と迫ったエピソードにも言及し、「大統領、この壁を造るのをやめなさい」と諭したそうです。