大統領選が終わり、11月9日にヒラリー・クリントン氏が敗戦のスピーチをしました。負けた大統領候補は、その後どう過ごしているのでしょうか。
米大統領選の民主党候補ヒラリー・クリントン氏は敗北から一夜明けた10日、自宅のある東部ニューヨーク州ホワイトプレーンズの山林で、夫のビル・クリントン元大統領と犬の散歩をしていたそうです。
偶然に出会った女性が、フェイスブックに写真や文を投稿して分かりました。
投稿者はホワイトプレーンズ在住のマーゴット・ガースターさん。
「(選挙結果で)心が折れそうになったので、リラックスするために、娘をつれてハイキングに行くことにした」。
山から下りようとした際、上ってきたのが犬を連れたクリントン夫婦だったそうです。
「ガサガサと何かが近づいてきていたので、ひょっこりと見てみると…なんと、ヒラリー・クリントンと夫のビルが犬を連れていたんです」と体験についてFacebookで説明しています。
ガースターさんは、13カ月の娘フィービーちゃんとハイキングをしていました。
クリントン氏との写真は、散歩していたビル・クリントン氏に撮ってもらったと語っています。
ガースターさんはFacebookにこう書いています。
「ヒラリー・クリントンとビルは、私と同じように散歩をしていたんです。犬と一緒に」
クリントン氏にばったり会ったことについて「信じられなかったけど、素晴らしかった」と話します。
「娘をハイキングにほぼ毎日連れて行っているのですが、ビル・クリントンとヒラリー・クリントンに偶然会うなんて想像していませんでした」
「ヒラリーはこれ以上ないくらい優しく迎えてくれました」
ガースターさんはこの日訪れた”幸運”についてこう語ります。「私にとって、とても勇気付けられた瞬間でした。投票の結果に傷ついた人たちを、せめて一瞬でも笑顔にして癒すことができるならと思い、Facebookに投稿しました。」
「嬉しくて、笑顔が止まりませんでした。たくさん涙を流した後に、このような形で笑顔になれたのは、すごく素敵なことでした」
ガースターさんはクリントン氏を抱きしめ「娘を連れて投票所に行き、あなたに投票したときが、私の人生の中で最も誇りに思える瞬間だった」と伝えたそうです。
クリントン氏は感謝の言葉を述べ、抱きしめ返してくれたそうです。
ガースターさんと一緒に写真に納まったクリントン氏はさっぱりとした笑顔だったということです。
何となくほっとしました