小池百合子氏は、東京都知事選選挙戦最終日の30日、第一声と同じ地元の東京・池袋で最後の演説を行いました。
初日の聴衆は支援者中心に約500人でしたが、10倍の約5000人が車道にまであふれたそうです。
2005年衆院選で東京10区を選挙区にしてから、何度も演説を行ってきた場所ですが、小池氏は聴衆の多さに「こんな池袋、見たことない」と、思わず涙ぐんだそうです。
演説では、「小池さんはジャンヌ・ダルクみたい」といわれたと紹介しつつ、「複雑」と述べました。
その理由を「ジャンヌ・ダルクは(自分より)若いし」と笑わせた後で、「彼女は火あぶりになった」と言及。
「私も火あぶりになるかもしれないが、火あぶりになる覚悟でいきたい」と、今後に向けた覚悟を示したまし。
選挙戦では、自民党東京都連と対決。
党側は処分をちらつかせ、選挙結果にかかわらず「小池包囲網」が強まるのは必至。
「火あぶり」発言は、今後の自身の環境を念頭に置いたとみられますが、「みなさんの1票が、都庁へのチケットになる。都庁を百合子グリーンで染めたい」と、勝利に向けた決意を表明しました。
自民党が推薦し、組織動員型の選挙スタイルを続けた増田寛也氏の陣営が、この日東京・銀座で開いた遊説には、バスを仕立てて支持者を送り込んだと“暴露”。
「(演説を聴きに来る人は)あちらは徴兵で、こちらは志願。熱気も意思も違う」と、切り捨てたということです。
新都知事が小池さんに決まり、大変良かったと思います
舛添要一氏の辞職に伴う東京都知事選は31日投開票され、元防衛相の小池百合子氏の初当選が確実となりました。
元総務相の増田寛也氏=自民、公明、こころ推薦=やジャーナリストの鳥越俊太郎氏=民進、共産、社民、生活推薦=らを破り、初の女性都知事が誕生します。
都知事が3代続けて任期途中で辞職しており、保育所待機児童や高齢化、防災など首都が抱えるさまざまな課題に有効な対策が講じられていません。
小池氏には混乱した都政の立て直しが求められるということです。