現地時間22日、岡崎慎司所属のレスター(イングランド)を率いるクラウディオ・ラニエリ監督が記者会見に臨み、チャンピオンズリーグ出場権獲得に大きな喜びを示し、タイトル獲得に気合いを入れたそうです。
プレミアリーグ残り4試合で2位トッテナムに勝ち点5差をつけ、首位に立つレスター。
すでに3位以内を確定させ、欧州最高の大会に出場するチケットを手に入れています。
会見の場で、ラニエリ監督はPFA(イングランド・プロサッカー選手協会)から年間最優秀選手賞にノミネートされているジェイミー・ヴァーディ、リヤド・マレズ、ヌゴロ・カンテについて「素晴らしい。本当に見事だ」と述べました。
続けて「それだけじゃない、いいかい、我々はCLに出るんだよ」と語ると、声のトーンを一段上げて「我々はCLに出るんだよ!」「忘れてないだろうね、レスターはCLに出るんだ! きみたちはああだこうだ言ってきたけど、いいかい、我々はCLに出るんだからね!」と笑顔に。
これまで慎重な言葉を残してきたラニエリ監督ですが、この時ばかりは大きな声になり、実に満足そうな笑顔を浮かべたそうです。
記者から「素晴らしい成果ですね」と返されると、ラニエリ監督は「とんでもない素晴らしさだ。ファンタスティックだ。最高だよ。全員がよくやった」「オーナーも、ファンも、選手たちも、スタッフも、全員がよくやった。素晴らしい快挙だ。信じられない。次は、タイトル獲得を目指して一直線だ」と気合いを入れたということです。
また、ラニエリ監督は22日、定例会見で所属する日本代表のFW岡崎慎司が英語のテストに合格したことを明かし、「よくやった。これで私が言うことを理解できる」と自分のことのように喜んだそうです。
これは英国の労働許可証取得後、1年以内に合格しなければならない初級テスト。
指揮官は続けて「これまでシンジは、いつも『イエス、イエス』と言うだけで、私の言うことは理解していなかった。でも今朝、みんなでシンジに拍手を送った。『これで私の言っていることを理解できるよな』と言ったら、『イエス、イエス』と。彼が理解していることを祈る」と冗談を飛ばしたということです。
ラニエリ監督は魔術師か何かでしょうか。
仮にそうでないとしても、クラウディオ・ラニエリが“魔法のようなフットボール”をその杖で操っていることは明白です。
昨年7月からレスターを指揮し、白熱するプレミアリーグにおいて主役を演じているイタリア人指揮官は、“様々なカタチ”で後世に語り継がれることになるかもしれません。
ラニエリ監督は一部メディアによって報じられた、自身の銅像やレスターのサクセスストーリーを描いた映画製作の可能性などについて、次のように言及しているそうです。
「私の銅像が立つかもしれないって? まだ先の話かもしれないよ。私がこの世を去るか、もしくは地球からお別れする時か。少なくとも今ではないさ。イタリアではこういった言葉がある。彫像が建つ時というのは、その人が死んだ時だとね。だからそれは勘弁してほしいよ。レスターのサクセスストーリーが映画になる? では私の役はロバート・デ・ニーロがいいね。彼にやってほしいよ。私の役を演じたがっていると聞いたよ。断るはずないさ。彼はファンタスティックな俳優だよ。でもそれは冗談かもしれないけどね」
果たして“ファンタスティック”なのはロバート・デ・ニーロではなく、ラニエリ監督自身なのかもしれませんね!
ラニエリ監督。