アマビエは弘化3年(1846年)、肥後国(現在の熊本県)の海に現れたとされる妖怪。3本の脚のような尾を持つ人魚のような姿をしており、疫病が流行したら私の絵を人々に見せなさいと言い残したといいます。
新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化した3月頃からSNSで話題になり、多くの人がコロナ退散の願いを込めてアマビエのイラストを投稿したそうです。関心を持った海外のアーティストらも参加しています。
だが、空前のブームの裏には「安倍晋三首相の陰謀」があったという趣旨の書き込みが26日から増えているそうです。このトンデモ説を取り上げた複数のメディアによると「AMABIE(アマビエ)」を並び替えると「I AM ABE」になるのが“根拠”だといいます。瞬間的に絵や文字などを見せることで潜在意識を刺激する「サブリミナル」効果で安倍政権の支持を高めようと画策していると、冗談とも本気ともつかないことを熱弁する人もいるそうです。当然というか、ツイッターやネット掲示板では「こじつけだ」「甘エビもI am ABEになるけどな」などと、呆れたような反応が多いといいます。
ツイッターで過去の投稿を振り返ると、報道機関がアマビエを取り上げた3月の時点ですでに「I AM ABE」のアナグラム(文字を入れ替えて別の意味にする言葉遊び)が発見されていたそうです。「IMA ABE」と並び替えて「今こそ安倍首相を支持しろ」という意味が隠れているとした“別パターン”もあったといいます。
一方、独特な角度から歴史や科学を研究するオカルト月刊誌「ムー」(学研プラス)は、9日発売の6月号の特集で、集団感染が確認されたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」とアマビエの関連性を指摘。同誌によると「どこをどう見ても」船首とアマビエの顔がそっくりだというのです。
ツイッターでは“笑撃的”な視点に「言うほど似てない!」「やはりムーは最高」などと大盛り上がり。「アマビエは目がひし形(ダイヤ)の人魚姫(プリンセス)だった」などと深読みするオカルトファンもいたということです。
何というか、安倍ちゃん万能ですね