香港政府は5日、暴力行為を抑えるためとして覆面禁止法を施行しましたが、街の中心部では反発した市民らがマスクをつけた状態で抗議活動を行っているそうです。
5日午後、香港中心部では市民ら数千人が集まり、幹線道路をふさいでデモ行進を始めました。参加者らは警察による暴力的な取り締まりの独立した調査などを訴えているほか、5日に施行された覆面禁止法にも強く反発しています。
一方、香港政府トップの林鄭月娥行政長官は、5日、テレビで談話を発表し、「少数の暴徒の破壊行為を決して容認しない」とし、覆面禁止法の正当性を強調した上で市民に対して政府への支持を呼びかけたそうです。
覆面禁止法に違反した場合、最高で禁錮1年が科されることになっており、マスク姿での抗議活動に対して、警察がどのように取り締まるのか、予断を許さない状況が続いているということです。
覆面禁止法施行初日の5日、警察はデモに参加していた13人を同法違反などの疑いで拘束したそうです。
覆面禁止法に抗議するため、あえて仮面をつけてデモに参加する男性や、覆面禁止法に対する必殺技を考案した香港女性など、混乱が続いています。

