下天皇、皇后両陛下は28日午前、第74回国民体育大会総合開会式に出席するため、特別列車「E655系(愛称・なごみ)」で東京駅を出発し、茨城県入りされたそうです。即位後、両陛下が菊の紋章の付いた特別列車に乗車されるのは初めてで、駅や沿線には多くの鉄道ファンらが詰めかけました。
午前10時頃、東京駅のホームに到着した両陛下は、出迎えた関係者らに笑顔であいさつし、特別車両に乗り込まれたそうです。
JR東日本と宮内庁によると、特別列車は皇室用車両として2007年に完成。ふだんは一般の団体臨時列車として5両編成で使用されていますが、天皇が公務で乗る際には、側面に菊の紋章がついた特別車両が連結され、先頭車両にも菊の紋章と日の丸が取り付けられるそうです。特別車両への陛下の乗車は皇太子時代の11年、入院中の上皇さまの名代として山梨県を訪問された時以来で、皇后さまの乗車は初めて。
この日、特別列車はJR常磐線を通って午前11時半頃、茨城県ひたちなか市の勝田駅に到着したということです。
せっかくの豪華なお召し列車もこの二人が乗ると安っぽく見えるのはなぜでしょうか。。。

ちなみにこちらは、お召し列車に乗られた昭和大帝と香淳皇后。

茨城県を訪れている天皇、皇后両陛下は28日午後、笠松運動公園陸上競技場(ひたちなか市など)で国体の総合開会式に出席された。天皇陛下はあいさつで「参加する皆さんの中から、来年の東京オリンピックにおいて活躍する選手が数多く誕生することを期待しております」と述べたそうです。
陛下はあいさつの中で豪雨や台風15号にも触れ、「各地で大きな被害が生じたことに心を痛め、被災された方々のご苦労を案じています」と気遣いました。この日は会場周辺などの沿道に多くの市民が集まり、両陛下は車の窓を開け、手を振り続けていたということです。
第74回国民体育大会出席のため茨城県を訪問中の天皇、皇后両陛下は29日午前、同県日立市の「池の川さくらアリーナ」を訪れ、国体の卓球競技を観戦されたそうです。
両陛下は12面のコートで行われた成年男子、成年女子の第1試合を客席から観戦しました。天皇陛下は選手がボールに強い回転をかける姿を見て感心した様子で、ラケットを振る動作をまねながら熱心に見入っていたそうです。
アリーナ前では地元の人々とも交流。国体開会式の式典前演技に出演した明秀学園日立高校ダンス部の女子生徒もおり、皇后さまは「すてきでした」と笑顔で声を掛けていました。
午後は全国11カ所の鵜飼地にウミウを供給する同市のウミウ捕獲場を見学。続いて林業用種苗の品種開発などに取り組む「森林総合研究所林木育種センター」で優良品種のスギなどを視察した後、JR日立駅発の特別列車で帰京したということです。


