「数学のノーベル賞」と呼ばれるアーベル賞の今年の受賞者に、米数学者のカレン・ウーレンベック氏(76)が選ばれたそうです。アーベル賞委員会のハンス・ムンテカース委員長が19日に発表しました。賞金として600万クローネ(約7800万円)が授与されるそうです。
偏微分方程式研究などの業績が評価されたウーレンベック氏は、初の女性受賞者。今なお男性中心の科学や数学分野での男女平等においても貢献しました。
ウーレンベック氏は研究院客員教授を務める米プリンストン大学を通じて、「数学の世界において、自分が若い女性たちのロールモデルであることを自覚している」とコメント。
「しかし、ロールモデルでいるということは大変なことだ。なぜならば本当に必要なことは、人間とはいかに不完全でありつつ、なおかつ成功できるのかを学生たちに示すことだからだ…今回(の受賞で)、私は素晴らしい数学者として名声を得たかもしれないが、同時にただの人間でもある」と述べたということです。
「数学のノーベル賞」といえば、フィールズ賞のような気もしますが。。。
ノーベル賞に数学部門が設定されていないために、乱立している感がありますよね
日本出身の女性技術者が「3.14」でおなじみの円周率を小数点以下約31兆4000億桁まで計算し、世界記録を更新したことが14日分ったそうです。これまでの約22兆桁を大幅に上回る記録となりました。
新記録を出したのは、日本出身の米グーグル技術者の岩尾エマはるかさん。同社のクラウドコンピューティングサービスを駆使して、記録を塗り替えたそうです。
円周率とは、円の直径に対する円周の長さの比のことで、「3.14」から始まることで知られますが、その桁数は非常に長い。数字に規則性はないことから、すでに分っている桁の先を計算することは非常に難しい。
波動、円周、円柱の計算に用いることができるため、円周率は工学、物理学、スーパーコンピューティング、宇宙探査で使われています。
研究者は長年にわたり、円周率の桁数を伸ばそうと計算を続けていました。岩尾さんは、子供の頃からこの数字に魅了されてきたといいます。
今回の計算には170テラバイト(例えば音楽20万曲が1テラバイト分に相当)のデータが必要で、25のバーチャルマシンを使って121日間かけて行なわれたそうです。
3年前からグーグルに務める岩尾さんは、世界記録達成は本当に大変で、非常に驚いているとBBCに話しました。
岩尾さんは、円周率には終わりはないため、今後もさらなる桁に挑戦していきたいといいます。
31兆4000億桁の数字を言い終えるには、33万2064年かかるとされています。
グーグルは「円周率の日」の3月14日にあわせて、ブログでこの世界記録達成を発表。
アメリカ航空宇宙局(NASA)はこれまでに、円周率の使用方法リストを公開しているそうです。
含まれるのは――、
◾火星の表面に惑星探査機を着地させるのに必要なパラシュートのサイズを計算する
◾地球の表面のマッピングに長方形カメラがいくつ必要なのかを導き出す
◾惑星の周りの軌道に突入するために宇宙探査機にブレーキをかける適切なタイミングを計る
数学者のマット・パーカー氏は、「円周率は外周の測定だけでなく、振り子の周期から、はりの座屈に至るまで、あらゆる計算に役立つ」と述べています。
「現代の数学、物理学、工学、技術は円周率なしでは機能しない」
2010年にはニコラス・ジー氏が、円周率の2000兆桁目がゼロであることを導き出すために米ヤフーのクラウドコンピューティングを用いたそうです。当時、通常のコンピューターでは500年かかるとされていました。
しかしジー氏は、2000兆桁に至るまでの間の数字は計算していなかったということです。
https://ameblo.jp/liebeballack/entry-12395624158.html