秋篠宮さまは30日、53歳の誕生日を迎えられたそうです。これに先立ち、東京・元赤坂の宮邸で秋篠宮妃紀子さまとともに記者会見に臨み、代替わりに伴う大嘗祭について、国費ではなく、天皇ご一家の私的活動費「内廷会計(内廷費)」でまかなうべきだとし「身の丈にあった儀式」とすることが「本来の姿」との認識を示されました。政府決定と異なる見解を皇族方が明らかにされるのは異例。
長女の眞子さまのご結婚延期に関しては、婚約内定相手の小室圭さん(27)側に対し、母親の金銭トラブルなどを指摘する報道を念頭に「相応の対応をするべきだ」とし、多くの人が納得する状況にならなければ、婚約にあたる納采の儀を行えないと述べられたそうです。眞子さまのご結婚延期について、秋篠宮さまが公の場で発言されるのは初めて。
眞子さまの結婚問題の行方について問われたご夫妻。現状では「納采の儀」は行えないことを明らかにし、娘を思う親心を率直に吐露したそうです。
例年、紀子さまは、子どもたちの日常の様子や成長ぶりを丁寧に描写してきました。ですが、今年は少し違いました。娘に寄せる「母」の思いを、切々と訴えたそうです。
「家族として非常に難しい状況の中にありますが、私は、長女の眞子がいとおしく、かけがえのない存在として感じます」
「昨年の暮れから、だんだん寒くなっていく中で、長女の体調が優れないことが多くなりました。そうした状況が長く続き、長女は大丈夫だろうか、どのような思いで過ごしているだろうかと、私は、大変心配でした。しかしこのような中でも、長女は与えられた仕事を懸命に果たしてきました。(中略)私は、本当によく頑張っているなと長女のことを思っております」
秋篠宮さまは会見で、大嘗祭について「絶対にすべきもの」とする一方で、「ある意味の宗教色が強いもの」と言及されました。その上で、政教分離を定めた憲法上の問題から、国費ではなく「内廷会計で行うべきだ」との見解を示されたそうです。こうした意見は宮内庁の山本信一郎長官にも伝えたが「聞く耳を持たなかった」とも述べられました。
政府は来年11月の大嘗祭に関し、皇室行事とするものの、皇室の公的活動費「宮廷費」(国費)を充てた平成の代替わりを踏襲することを決定しているそうです。山本長官は秋篠宮さまのご発言に対し、大嘗祭のあり方が決定済みであることを踏まえ「かねての持論を述べられたもの。政治的な発言ではない」と述べました。天皇陛下からは、即位関連儀式は皇太子さまと相談するようお話があったといい、「(皇太子さまには)理解をいただきながら進めている」としているそうです。
秋篠宮さまは陛下の譲位に伴い、来年5月に皇位継承順位1位の「皇嗣」となられます。秋篠宮さまは陛下と、陛下を支えてこられた皇后さまに対し「深く敬意を表するところ」と述べた上で、改めて謝意を示されたということです。
■大嘗祭
新天皇が即位後初めて行う新嘗祭で、皇位継承に伴う一世一度の最重要儀式。宗教的な側面もあり、現憲法下で初めて行われた平成の代替わりでは国事行為ではなく、皇室の行事と位置づけられました。ただ、新嘗祭など通常の宮中祭祀が天皇ご一家のお手元金である「内廷費」でまかなわれるのに対し、大嘗祭は皇位の世襲制をとる憲法下において公的性格があるとされ、費用約22億円は皇室の公的活動費「宮廷費」から支出されました。
大嘗祭につきましては、秋篠宮殿下のご意見に賛同いたします。
眞子様の件に関しましては今更「相応の対応」をとっても国民は納得しないと思います。