元陸上男子短距離のウサイン・ボルト氏が23日、ドイツ・ブンデスリーガ1部のボルシア・ドルトムントの練習に参加したそうです。
ボルト氏はトップクラスの選手になるという自身の夢について、「高いレベルでプレーするプロの選手を本気で目指している。目標はトップチームに入り、世界のトップリーグでプレーすることだ」と真剣に語りました。
五輪で合計8個の金メダルを獲得したボルト氏は、約200人の報道陣や1500人のファンに見守られながら、ドルトムントのトップチームで自身の実力を試しました。すでに22日には非公開で同クラブの練習に参加しており、この日は双方のスポンサーである独スポーツ用品大手プーマのプロモーションとして公開セッションに臨んだそうです。
現在31歳のボルト氏は、通常ならサッカー選手がスパイクを脱ぐ年齢で新たなキャリアを開始することについて大真面目に考えていると強調。昨年陸上競技から引退し、サッカーをする上で必要な持久力が足りないことも自覚しており、「全体的には10点中7点だ。楽しかったよ。選手たちは最高だったし、歓迎してくれた。だけど、自分には体力が足りない。ウイングでプレーしたいと思っている。今はその持久力がないから、ストライカーとして前に張ろうとした」と語りました。
100メートルと200メートルの世界記録保持者として、ボルト氏は期待通りに芝の上で圧巻のスピードを披露。試合形式の練習ではヘディングシュートを決める場面もありましたが、まだ学ぶべきことはたくさんあることを実感していた様子だったそうです。
ヘディングシュートを決めたことについてボルト氏は、額に汗を流しながら「自分は背が高いから、ずっと前から練習していたことの一つだった」と明かしています。
ボルト氏の実力に関して、ドルトムントのペーター・シュテーガー監督は、「彼には才能はあるが、トップレベルでプレーしたいなら、いくつか課題は残されている」と現実的な評価を下したそうです。
しかしながら、ボルト氏は下部リーグでプレーする気は毛頭ないと意志を明確にしており、同国3部に位置するドルトムントのリザーブチームで経験を積むという提案に対して、「下部リーグでプレーすることは望んでいない。自分はトップリーグでプレーしたいから、ここにいるんだ」とすると、「このチームでもっと練習し、自分のスキルや実力を磨いて、トップリーグでプレーできるようにしたい」と続けたということです。
↓
人類最速の男ウサイン・ボルト(31=ジャマイカ)はこれまでも度々サッカーへの愛を公言してきました。
マンチェスター・ユナイテッドに入団することが夢だと語り、欧州メディアによると今回の代表ウイークの間に、ドルトムントの練習(トライアウト?)にも参加しています。
それに先がけ、ボルトは自身のツイッターにドルトムントのユニホーム姿でサッカーをプレーする映像をアップしたそうです。
ジャマイカのグラウンドと思われる場所で、地元のチームに混じってボールを蹴るボルト。右クロスをヘディングでゴールするシーンもありました。
そこには「最初の日からみんなが、オレにはできっこないと言い続けてきた」という一文と、#AnythingIsPossible(何だって可能)#DontThinkLimits(限界を考えるな)というハッシュタグが添えられていたそうです。
ただ、ボルトの挑戦を一刀両断で否定するレジェンドもいます。
ESPN電子版がサッカー情報サイト「ソー・フット」の記事を元に報じたところによると、かつてバルセロナとスペイン代表を世界の頂点へと導き、38歳となった現在もアルサド(カタール)でプレーするMFシャビが、ボルトの挑戦を「不可能だ」と言い切っているそうです。
シャビは「私はウサイン・ボルトが大好きだ。素晴らしいアスリートで、フィジカルでは誰もかなわない。誰が彼より速く走れるというんだ」と前置き。
その上で「失礼を承知で言うが、彼はサッカーのピッチでは違いを生み出すことはできない。判断の速さや、サッカーにおける頭の良さは、決してフィジカルでは置きかえることができない。それは不可能なんだ」と断言したということです。
サッカー界の多くの人が心の中ではシャビの考えに同調しているとは思います。
けれども、ここで言い切ってしまうところがシャビ先生らしいですね!
てか、ボルトと香川の2ショツトも見たかったですね!
