テニス、マイアミ・オープンで21日、元世界ランキング1位のセレーナ・ウィリアムスを撃破した大坂なおみが試合後、自身がテニスを始めた理由だというセレーナに「私の存在を知ってもらいたかった」と語ったそうです。
前週のBNPパリバ・オープンでツアー初優勝を飾った大坂はこの日、今大会が産休から復帰2戦目となったセレーナに6-3、6-2でストレート勝ち。終始優位に立って試合を進めた20歳は、試合時間1時間17分で2回戦進出を決めました。
次戦は世界ランク4位のエリナ・スビトリーナと激突する大坂は試合後、目に見えて喜んでいる様子で「緊張していたけど、試合が始まったら大丈夫だった」とすると、「私がテニスを始めたのはセレーナが大きな理由。セレーナは何度もテレビで見てきた存在だったから、実際に彼女と試合をしているという事実を頭から消すのが難しかった。(そうするには)3ゲームかかった」と話したそうです。
「タイプの違う緊張だった。ある特定の人に対してあのような緊張はしたことがなかった。インディアンウェルズ(BNPパリバ・オープン)の決勝も、過去にああいった立ち位置にいたことがなかったからという意味では別物だったけど」
この日のセレーナはコート上での動きやラリーで精彩を欠き、昔の面影がなかったように映りましたが、大坂は自身のテニスにしっかりと集中していたことで、相手が苦しんでいたのには気が付かなかったとしています。「彼女が苦戦しているかどうかは見ていなかった。もし彼女を見すぎたら自分が狂ってしまう。実際に倒されそうになるショットを何本も打ってきていたし、『おお、これがセレーナのショットだ』と思った」
また最後のポイントで簡単なショットをミスしたセレーナについて大坂は「あのような形で終わって彼女も悔しかったと思う」とすると、「彼女が全豪オープンの後に離脱した時は、まだ自分もツアーでは新しい選手だったから、最後に握手をできたのはクールだった。『グッジョブ』って言われたけど、頭が真っ白だった」
「自分が見て育った選手と対戦するのは変な感じ。リスペクトの気持ちがある一方で、ものすごい勝ちたいとも思う。とにかく彼女に私の存在を知ってもらいたかった」
と続けたということです。
テニス、マイアミ・オープンで21日、大坂なおみの前に初戦敗退を喫した元世界ランキング1位のセレーナ・ウィリアムスが、試合後の会見を拒否したそうです。今後、大会側と女子テニス協会(WTA)がセレーナに対する罰金の有無を決定し、正式に確定した場合は約1000ドル(約10万円)のペナルティーを科される見通し。
今大会が13か月の産休から復帰2戦目となったセレーナはこの日、コート上での動きやラリーで精彩を欠き、3-6、2-6と試合時間わずか1時間17分でストレート負け。米国開催のハードコート大会で初戦敗退を喫するのは21年ぶりのことで、予想以上に復活への道が厳しいことを物語っていました。
それでも、試合終了から90分以上が経過してから短い声明を出したセレーナは、「すべての大会が、自分が最高の状態になる上で改善すべき点をより理解する機会になっている」とした上で、「なおみは素晴らしい試合をした」と大坂を称賛。さらに「復帰の道を歩み続ける中で、一日一日の進歩を楽しみにしている」「この信じられないような旅で私が踏む一歩一歩を応援し続けてくれるファンに感謝の気持ちでいっぱい」と付け加えたということです。
大阪選手は「ベビィ・セリーナ」と言われているくらいですからその存在は知られていたとは思いますが、圧倒的にその存在を知られたでしょうね