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今日のひと言 (孫から祖母へのラブソング)

「この想い、きっと届く」孫から祖母へのラブソング
 

 

福岡を拠点に活動する3ピースバンド「ミサンガ」。結成11年目の今年、ひとつのラブソングを作りました。それは、孫が祖母に贈る歌です。

 


作詞はリーダー高尾和行。幼い頃からかわいがってくれたおばあちゃんは今、認知症を患っています。おばあちゃんは、高尾の伯父さん一家と暮らしていて、高尾が会いに行っても孫だとは認識できない状態だそうです。

 


孫としては悲しさを感じながらも、いつかきっと回復して昔のように笑顔を見せてくれる、と願っています。そんな思いを託した曲です。


国の統計では、65歳以上の高齢者の認知症患者は、平成24(2012)年に462万人で、高齢者の7人に1人でしたが、平成37(2025)年には約700万人、5人に1人になると見込まれています。患者ご本人はもとより、介護する家族、施設の人たちのご苦労は経験した方にしか分からないものでしょう。
 


高尾本人も、祖母を思う素直な気持ちを歌にしたものの、そんな苦労を知らない自分が歌っていいものかと悩んでいました。それでも、伯父さんに相談したところ「同じような思いをしている人たちにとって、少しでも気持ちが軽くなるのなら」と背中を押されたそうです。


以下は、高尾が書いた「はじめまして、ばぁちゃん。」のセルフライナーノーツです。


「この曲は、米寿を迎えた祖母に贈ったものです。早くに祖父を亡くし、65歳まで働いて母たちを育ててきた祖母ですが、少しずつ認知症の症状が出るようになりました。自宅介護をしている伯父に聞くと、家族は葛藤の連続だそうです。僕には何もできることはありません。ただ会うたびに『はじめまして。良いお天気ですね』と言葉を交わしています。幼い頃、あんなことがあったね、こんなことがあったね、と話しながら。ばぁちゃん、いつまでも元気でね。」

尚、カップリングの2曲目はまだ見ぬわが子に向けた「明日の君へ」。3曲目は明るい未来を共にする女性に向けた「Sunshine Days」。3曲を通じて人生へのラブソングとなっているということです。



<はじめまして、ばぁちゃん。>


 作詞:高尾和行
 作曲:高尾和行・佐藤裕亮
 編曲:Kenz

 


ねぇ ばぁちゃん はじめまして 
今日もあなたに会いにきたんだよ

 


「どちら様かは知りませんが
今日も晴れててよかったです」 
言ってる外は土砂降りだよ

山本さんって呼ぶけれど
それは親戚のおじさんだ 
僕はあなたの孫なんだよ

 


幼い頃はうちに来たら
あと1日だけ泊まってよと
カバンを引っ張り困らせたね
 ばぁちゃんがつくる
しっかりと握り込まれたおにぎりと
おはぎは僕の大好物

 


きっと些細なことだけれど
僕にとっては忘れられない思い出

 


ねぇ ばぁちゃん はじめまして 
今日もあなたに会いにきたんだよ
 ねぇ ばぁちゃん はじめまして 
そっと今 小さな手 握った

 


買い物行く時にはいつも
バスに揺られて隣町へ 
親に内緒でお菓子をくれた
 ばぁちゃんのうちに行くたびに
家の中を走り回り
いつもどこかをケガしていたね

 


きっと僕の名前さえも
もう呼べないけど
その声は(ずっと)その声は響いてる

 


今ではいつも布団の上
何を考え何を思う 
時折鼻歌 奏でたり
 じゃあねまたねと手を振るたび
あと何回会えるのだろう 
そんなことが頭をよぎる

 


これは僕のわがまま
わがままかもしれないけれど
もし僕に子供が生まれたのなら
僕にしてくれたように
その子をあなたに優しく
抱いて 抱いてほしいんだ

 


ねぇ ばぁちゃん ありがとうって
言葉は消えてしまうけれど
 ねぇ ばぁちゃん 溢れ出した
この想いは届いてるよね? ばぁちゃん
次会っても はじめましてを交わそう




































素敵な曲ですね。
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しょぼん




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