5日に行われたJ1リーグ第20節、柏レイソル対ヴィッセル神戸で先発フル出場した元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキは、相手FWに激しいタックルを浴びせるなど闘争心むき出しのプレーによって、敵地に詰めかけた柏サポーターからの大ブーイングを浴びました。その一方で、マッチアップした柏の有望株センターバックにとっては“8年越しの再会”として心に刻まれたようです。
この一戦でポドルスキとマッチアップしたのは、世代別代表にも名を連ねた経験があり、リオデジャネイロ五輪のバックアップメンバーにも選ばれたDF中谷進之介。現在21歳の中谷は日本代表GK中村航輔(22歳)、DF中山雄太(20歳)と3人とも20代前半ながら、それぞれの頭文字を取った“3N”として定位置を確保し、チームの上位進出に大きく貢献しています。
3人とも柏の下部組織出身としてファンからの人気も高いが、そんな中谷にとってポドルスキとのマッチアップは感無量だったようで、自身の公式インスタグラムで「昨日は最高の雰囲気で試合をすることができました!応援ありがとうございました!」と記すとともに、1枚の写真をアップロードしています。それはまだ少年の頃の中谷が、ポドルスキと2ショットで収まる写真でした。中谷はハッシュタグ付きでこのようにも追記しています。
「#試合後母親から送られてきた8年前の写真。#まさかマッチアップするとは全く思ってなかった13歳中谷少年」
8年前には考えもしなかっただろう憧れのポドルスキとのマッチアップ。5日の試合で中谷は試合開始早々最初のマッチアップで激しく寄せてポドルスキを吹っ飛ばしました。前半30分にロングボールに対して競り合った際ポドルスキの顔をはたいてしまい警告。その際にはポドルスキに凄まれるなど一触即発の場面もありましたが、ディフェンスリーダーとしてひるまず最後までポドルスキに自由を与えず、背番号10にゴールを許しませんでした。
試合後、中谷は「ゴール前で前を向かせないようにプレッシャーをかけよう、と話していた」と“ポルディ対策”が功を奏したことを話していました。この日も好セーブを見せた中村、そして鮮やかな左足ロングシュートを叩き込んだ中山も含め、柏の若き防壁トリオにとっては大いに自信となる一戦となったのは間違いないということです。
09年8月、中学2年の中谷は、所属していた柏ジュニアユースのドイツ遠征で、当時ケルン所属のポドルスキからサインをもらったそうです。非公開練習後、ケルンの旗に書いてもらったサインは、今も実家にあるそうです。
自分より身長も伸びた中谷少年。
ポドルスキの感想を聞きたいですね。
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