フランシスコ・ローマ法王を批判する異例の街頭ポスターが、バチカンに近いローマ中心部で一斉に出現したそうです。
制作者は不明ですが、法王のバチカン改革路線に不満を抱く保守派の影響を受けた人物とみられています。
ポスターは2月3日夜から4日未明にかけて張られたとみられ、4日昼に伊メディアが報道。
いかつい表情をした法王の肖像写真の下に、イタリア語のローマ方言で「お前のいつくしみはどこにあるのか」と糾弾文が印刷されています。
キリスト教カトリック教会では昨年11月20日に「いつくしみの特別聖年」が閉幕したばかり。
ポスターは、中世から続く騎士修道会「マルタ騎士団」の総長人事への法王の介入や、保守派の枢機卿が昨年11月に法王にあてた公開批判書簡に言及しているそうです。
法王は離婚した信徒らの苦悩に寄り添う姿勢を示しており、教義の厳格適用を主張する保守派との対立が深まっています。
法王と同じ修道会イエズス会のアントニオ・スパダロ神父はツイッターで「(ポスターは)法王がよくやっていることの証し」と指摘。
「人心を法王から引き離そうとの魂胆だろうが、逆効果だ」と述べたそうです。
ANSA通信によると、ポスターのことを知った法王は「落ち着き、我関せず」の様子だそうです。
ローマ市当局が「違法張り紙」としてポスターの撤去作業を始めているということです。
ちょっと信じられない行為ですね。。。