大手予備校「駿台予備学校」の現代文の講師が執筆し、関連会社「駿台文庫」が昨年2月に出版した大学入試用の漢字問題集「生きるセンター漢字・小説語句」に、性的な表現が多数含まれていたとして、駿台文庫は13日、問題集の販売停止と、書店の在庫回収を決めたそうです。
この問題集は、例文中に傍線が引かれたカタカナを漢字に置き換え、同じ漢字が当てはまる語句を選択肢から選ぶ形式の問題など700題以上を掲載。
この中に「彼女の体のユルやかなラインが僕をほっとさせる」「教授と私のミッセツな関係を誰にも気づかれてはいけない」などの例文があり、インターネット上で「セクハラだ」などと批判する意見が上がっていたそうです。
駿台予備学校などを運営する学校法人「駿河台学園」によると、問題集は2万8000部発行され、一部は高校の教員にも配布されたそうです。
著者の講師は「受験生が覚えやすい例文を目指した」と話しているということ。
同学園では「女性の編集者もチェックしていたが配慮が足りなかった。受験生に不快な思いをさせたことをおわびしたい」としているということです。
<以下はその一部>
胸のデカさに俺はキョソを失った。
彼女の体のユルやかなラインが僕をほっとさせる。
彼女のなだらかなキュウリョウをうっとりと眺めた。
きみのエキスをチュウシュツして飲み干したい。
夫婦間の家事ブンタンなんて幻想だ。
一定スイジュン以上の女の子しかここには入れないんだよ。
男の収入をドガイシできる女なんているのか?
男なら君に大いにカンキョウをもよおすよ。
ゆっくり奥までソウニュウしてください。
左手を軽くソえてね。
女性諸君、まず結論をテイジしたまえ。
男にツくしても返ってこないから。
相手が気持ちいい程度にソクバクするんだよ。
教授と私のミッセツな関係を誰にも気づかれてはいけない。
敏感なところは強くシゲキしちゃだめよ。
あらゆるソクメンから君を研究したい。
君にチョクセツ触れたいのに……。
私の人生に男性はフカケツなの。
下僕のように扱われることが快感だった。
息をのんで女子の着替えを見つめる。
彼女はたまらず声を洩らした。
彼女がリズミカルにシめ付けてきた。
これは完全にアウトですよね!
この学習書を高校で配布されたという女子生徒の親がSNSに投稿したことから発覚したそうですが、女性担当者は「お嬢様がとても傷付いたということで、申し訳ありませんでした。しかしこれらの例文は私たち女性スタッフも交えて検証しているものです。現代の生きている言葉を使おうということで、こういう言葉を使いましたが、今回のご指摘を受けて、少し行きすぎのことがあると思いますので、再版の折には、著者と再度精査いたします」と話したということです