安倍晋三首相は17日夕(日本時間18日朝)、訪問先の米ニューヨークで、トランプ次期大統領と会談しました。
トランプ氏の自宅があるニューヨークのトランプ・タワーで、1時間半ほど話し合ったそうです。
首相が就任前の次期大統領と会うのは異例で、トランプ氏が大統領選の勝利後に外国首脳と会談するのは初めて。
トランプ氏側の希望で少人数で行われ、日本側は首相と通訳のみが出席したそうです。
安倍首相は会談後、記者団に対し「胸襟を開いて率直に話ができた」と述べました。
トランプ氏については「信頼できる指導者だと確信した」としています。
会談の中身については、まだ次期大統領であり、今回は非公式会談ということで「お話しすることは差し控えたい」とするにとどめました。
会談では日米関係全般について意見を交わし、首相側は大統領選でのトランプ氏の言動の真意を探るとともに、日米同盟の重要性も指摘したとみられています。
首相は10日にトランプ氏に直接電話をかけ、会談を取り付け、19日からペルーであるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議への出発を1日早め、ニューヨークを訪問。
出発前に首相は「日米同盟は日本の外交安全保障の基軸だ。信頼があって初めて同盟には血が通う」と記者団に述べていたということです。
安倍晋三首相とトランプ次期米大統領が会談しました。トランプ氏は大統領選中にしばしば、日本を批判するような発言を繰り返していた。その主な発言を振り返ると……。
●「安倍氏は非常に賢い。私も一度、会ったことがある。駐日大使は非常に重要なポジションだ。なぜなら日本と交渉しなければならない。米国には殺人者が必要だ。爆弾による殺人者でなく、賢い殺人者が。ケネディ大使は、日本にやられ放題だ。米国はビジネスの能力のない連中ばかり使っている」(昨年8月、アラバマ州モービルでの集会)
●「我々はもはや『世界の警察官』はできない。今や核の世界だ。恐らく北朝鮮も持っている。一体、日本はどうやって北朝鮮から自分を守ろうというのか。日本に(核を)持たせるというのはさほど悪いことではないと思う。米国にとって悪いことだとは限らない」(3月、ニューヨーク・タイムズ紙のインタビュー)
●「日本は、米国に数百万台の自動車を送りつけている。米国は何も日本に送れない。この貿易不均衡をみてみろ。我々が牛肉を送ると、日本は受け取ろうとしない。米国は引き続き日本を防衛したいと思うが、常に打ち切る準備もしなければならない。なぜ、日本は(駐留米軍経費を)100%払わないのか」(5月、ワシントンでの集会)
●「米国は日本と安全保障条約を結び、もし日本が攻撃されれば、米国の軍事力を全面的に行使しなければならない。だが、我々が攻撃を受けても、日本は家でくつろぎ、ソニーのテレビを見ている」(8月、アイオワ州での集会)
現職のオバマ大統領から、今回の会談について会談時間等細かな注文があったそうですね
ちなみに、11月11日付の『朝鮮日報』には「イヴァンカ・トランプが駐日大使に抜擢されるのでは」と掲載されていえ、米国でも話題となったそうです(笑)