女優の樹木希林さんが、新聞広告で「死ぬときぐらい好きにさせてよ」と〝終活宣言〟したそうです
洋画家の名作と重ね合わせた美しいビジュアルと、「死」をテーマにした衝撃的なキャッチコピーに、ネットなどで生死を考える書き込みが相次いでいるそうです
広告は5日の一部全国紙に掲載されました。
見開きカラー刷りの特大広告です。
出稿元は出版の宝島社。
広告は、英国の画家ジョン・エヴァレット・ミレイの名作『オフィーリア』をモチーフに、樹木さんが死を連想させるように森の小川の中で横たわっています。
「死ぬときぐらい好きにさせてよ」というキャッチコピーに以下のようなフレーズが添えられています。
人は必ず死ぬというのに。
長生きを叶える技術ばかりが進歩して
なんとまあ死ににくい時代になったことでしょう。
死を疎むことなく、死を焦ることもなく。
ひとつひとつの欲を手放して、
身じまいをしていきたいと思うのです。
人は死ねば宇宙の塵芥。せめて美しく輝く塵になりたい。
それが、私の最後の欲なのです。
人々の記憶に残る企業広告で知られる宝島社の最新の新聞広告が掲載されました。
女優の樹木希林さんを起用し、「死」をテーマに強烈なコピーとビジュアルで迫る内容に、ネットなどでは生死を考える書き込みが相次いでいるそうです。
「おじいちゃんにも、セックスを。」、「日本の犬と、アメリカの犬は、会話できるのか。」などインパクトのあるコピーとビジュアルで、これまで数々の広告賞で高い評価を得てきた、宝島社。
「商品では伝えきれない、企業として社会に伝えたいメッセージを、企業広告を通じて伝えたい」との思いから、1998年に企業広告を開始したそうです
広告は1月5日の一部全国紙に掲載されました。
見開きカラー刷りの特大広告で、出稿元は出版の宝島社。
英国の画家ジョン・エヴァレット・ミレイの名作『オフィーリア』をモチーフに、樹木さんが死を連想させるように森の小川の中で横たわっています。
宝島社は制作意図について、長く生きることばかりに注目が集まり、どのように死ぬかを考える人が少ない現状を踏まえ、「いかに死ぬかは、いかに生きるかと同じであり、それゆえ、個人の考え方、死生観がもっと尊重されてもいいのではないか、という視点から、問いかけています」と説明しているということです。
考えさせられますね・・・
樹木さんは、2013年に「全身がん」であることを告白し、世間を驚かせました。
今回の広告について樹木さんは「『生きるのも日常、死んでいくのも日常』。死は特別なものとして捉えられているが、死というのは悪いことではない。そういったことを伝えていくのもひとつの役目なのかなと思いました」とコメントしているそうです。