３場所連続で綱とりに挑む大関稀勢の里は東前頭筆頭隠岐の海に寄り切りで敗れ、手痛い黒星スタートとなりました。
立ち合い、もろ差しを許し不利な態勢から強引に抱えて出ました。
残されると、逆に回り込まれ棒立ち。なすすべなく土俵を割っています。
支度部屋では口を真一文字に結び、うつむいたまま。
質問には一切、答えず会場を引き上げたそうです。
横綱審議委員会（横審）の守屋秀繁委員長はあきれ顔。
２日の稽古総見で２勝１０敗とふがいない内容だったことを挙げ、「総見はきょうを思わせるくらい弱かった。想定内の負け」とバッサリ。
残り１４日に横綱昇進がかかりますが「もうない。まあ、もうない、ということはないけど、非常に厳しい。今後勝ち進めるのかな、という感じ。２勝１０敗でしたからね、３勝はするんじゃないですか。きょうのは印象が悪いですね」と辛らつだったということです。
稀勢の里は、今場所３場所連続の綱とりがかかっており、しびれを切らす審判部は「自身の初優勝」とまで昇進基準を落としていたそうです。
しかも今場所は、天敵の横綱白鵬が右足親指と左ヒザの負傷で休場中。
これ以上ないチャンスが転がり込んできながら、初日に自らそれを手放したようなものであり、厳しい言葉になったのだと思います。
本日３日目終了し、稀勢の里は１勝２敗で綱取りは難しいようですね
