リオデジャネイロ五輪第15日(19日=日本時間20日)陸上男子400メートルリレーの決勝を行い、予選と同じ山県亮太、飯塚翔太、桐生祥秀、ケンブリッジ飛鳥のオーダーで臨んだ日本は、37秒60の日本新&アジア新記録で銀メダル。
銅だった2008年北京五輪以来、2大会ぶりのメダルを獲得しました。
ジャマイカが37秒27で金メダルを手にし、アンカーを務めたウサイン・ボルトは100、200メートルと合わせた史上初、不滅ともいえる3大会連続3冠を達成しました。
米国が3着に入りましたが失格となり、カナダが37秒64で銅メダル。
日本男子がトラック種目でメダルを手にするのは、北京大会の同リレー以来2度目で銀は最高成績。
女子では1928年アムステルダム大会の800メートルで、人見絹枝が銀メダルに輝いています。
前回ロンドン大会の男子400メートルリレーは4位でした。
日本は自己ベストが桐生は10秒01、山県が10秒05、ケンブリッジが10秒10で飯塚は10秒22。日本の五輪史上最強ともいえるカルテットでした。
また、日本はバトンパスに、下から差し上げるように行うアンダーハンドを採用。
手を伸ばし、上から振り下ろして渡すオーバーハンドのように利得距離(腕の長さの分、走らなくてすむ距離)は稼げませんが、渡す側と受ける側の双方がフォームを乱さず走ることを優先させたそうです。
さらに従来から改良し、受ける側の腕が後ろに伸びた際に手渡す形に。
利得距離を稼げ、きっちりと合えばスピードは出るが、リスクは大きくなります。
失敗も覚悟で勝負に出て、メダルを手繰り寄せました。
日本は予選を全体2番目のタイムとなる37秒68の日本新記録で突破。
従来の記録の38秒03を塗り替え、予選で1組前に中国がマークしたばかりの37秒82のアジア新記録も更新していたということです。
世界のメディアも日本の走りを驚きをもって伝えました。
一番の話題は、ジャマイカのウサイン・ボルトが3大会連続で100m、200m、400mリレーでの3冠を達成したことでしたが、日本のリレー陣についても触れ、以下のように報じているそうです。
「日本が驚きの銀メダル」(英・BBC)
「日本は37.60秒で驚きの2位」(米・ロサンゼルスタイムズ)
「日本、ホームストレートのサプライズゲスト」(仏・レキップ)
「勇敢な日本チームがアメリカとカナダの猛攻に耐え、アジア新記録」(中国大手ポータルサイト「新浪」)
レース後、山県は「歴史を作れて嬉しい」と語った。リオで日本の4人が成し遂げた記録は日本だけでなく、世界の陸上史に刻まれるはずだ。
本当に感動しました!
個人のベストタイムを足した記録より、4人合わせた記録の方が早くなるのは不思議ですよね!