リオデジャネイロ五輪レスリング女子53キロ級で銀メダルを獲得した吉田沙保里は試合後、「日本選手の主将として、金メダル取らないといけないところだったのに、ごめんなさい」と語りました。一問一答は次の通り。
--すばらしい試合でした。今の気持ちを振り返ってください
「たくさんの方に応援していただいたのに、銀メダルで終わってしまって申し訳ないです」
--そんなことないですよ。素晴らしい戦いでした
「日本選手の主将として、金メダル取らないといけないところだったのに、ごめんなさい」
--決勝戦、非常に厳しい戦いでしたが、あえて敗因を挙げるならどのあたりでしょうか
「自分のやっぱり気持ちが、最後は勝てるだろうと思ってたんですけど、取り返しのつかないことになってしまって…」
--そんなことは誰も思ってないと思います。ご家族のほうに行きました。どんな言葉をかけられましたか
「泣かんでいい、大丈夫だと。ここまで連れてきてくれたんだからありがとう、というふうに言ってもらいました」
--でも最後は応援団に向かって手を振りました
「もうこんなにたくさんの方に遠いところまで来ていただいたので、日の丸の旗や声援がものすごく聞こえてきたんですけど、最後自分の力が出し切れなくて申し訳ないです…」
--日本中拍手を送っていると思います。素晴らしい銀メダルでした。お疲れさまでした
「ありがとうございます」
リオデジャネイロ五輪第14日(18日=日本時間19日、カリオカアリーナ)レスリング女子53キロ級の決勝で吉田沙保里(33)に勝利し、レスリング女子で米国に初の金メダルをもたらしたヘレン・マルーリス(24)は、表彰台で「これをずっと夢に見てきた」と顔を覆って感涙にむせんだそうです。
「サオリと試合をすることを長年夢に見てきた。彼女と戦う準備をずっと続けてきた。彼女は私のヒーロー。彼女は最もたたえられているレスラーで、彼女と試合をできたのは本当に名誉なことだった」とマルーリスは泣き笑いの表情を見せました。
吉田とは過去2度対戦し、ともにフォール負けで完敗。この4年間は対戦がありませんでしたが、昨年の世界選手権では、五輪で実施されない55キロ級で優勝。この大会の53キロ級を制した吉田との対決を待ち望んでいたそうです。
米メディアは快挙を速報。18日付ワシントン・ポスト紙(電子版)は「マルーリスが日本の“伝説”を破り、米国女子レスリング史上初の金メダル」の見出しで報じました。米3大ネットワークの1つ、CBSのスポーツ専門サイトは「リオ大会を通じて最大のショックの1つ」と表現し、英BBC放送は「女子レスリングで最大の番狂わせの1つ」と伝えたそうです。
米国の女子レスリングは、2004年アテネ五輪の63キロ級決勝で伊調馨に敗れたサラ・マクマンの銀メダルが、これまでの最高成績だったということです。
レンジャーズのダルビッシュ有投手が19日、更新した自身のツイッターが話題になっています。
リオデジャネイロ五輪女子レスリング53キロ級で、4連覇のかかった吉田沙保里選手を決勝で破った、ヘレン・マルーリス選手が、レスリング元世界女王の山本聖子(現在ダルビッシュ有投手のパートナー)さんの元教え子だったことを明かしています。
ダルビッシュ有(Yu Darvish)
@faridyu
吉田選手4連覇目前って強すぎる。。 そしてその吉田選手を破ったヘレン選手が聖子の教え子という^^;
2016年8月19日 08:48
ダルビッシュ有(Yu Darvish)
@faridyu
教え子ではなく、元教え子だそうです(笑)もうコーチやめたので。
今は家事に育児に奮闘してくれています^_^
2016年8月19日 11:44
銀メダルを獲得したのに、「銀メダルでごめんなさい」と言わなければならない吉田選手が不憫ですね