全豪オープンテニスで優勝を飾り、ドイツ人選手として、1999年のシュティフィ・グラフ氏以来となるメジャー制覇を遂げたアンゲリク・ケルバーに対して、各界の著名人が祝辞を述べています。
第7シードとして臨んだ28歳のケルバーは、30日の決勝で女王セレーナ・ウィリアムスを破り、同選手が目指していたオープン化以降最多の四大大会(グランドスラム)シングルス通算22勝も阻んでいます。
独ブレーメンでポーランド出身の両親の間に生まれたケルバーは、世界ランク1位の34歳セレーナを相手に、決勝で6-4、3-6、6-4の勝利を収め、ドイツ人選手としては、1999年の全仏オープンテニスを制したグラフ氏以来となるグランドスラムでの戴冠を遂げました。
これを受けたドイツ出身アスリートは歓喜し、男子テニス元世界2位のトミー・ハースは、「素晴らしいよ、おめでとう!2016年の全豪オープン覇者、アンゲリク・ケルバー。この呼び方に慣れておくといいよ」と投稿。
一方、国別対抗戦のフェドカップで、ドイツ代表として共に戦うアンドレア・ペトコビッチは、「アンゲリク。あなたはクレイジーよ。結婚してちょうだい!おめでとーーーう!」と、おどけて求婚したそうです。
また、サッカーW杯ブラジル大会で優勝を飾ったドイツ代表の面々も、ツイッター上で歓喜に沸いています。
代表チームの主将を務めるマンチェスター・ユナイテッドのバスティアン・シュヴァインシュタイガーは、「やったー!歴史的勝利に祝福を」と喜びを表現し、ルーカス・ポドルスキも、「よし!本当におめでとう、なんて試合なんだ!」と興奮冷めやらぬ様子だったということ。
F1ドライバーのニコ・ロズベルグは、一言「ものすごく!おめでとう!」と投稿し、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は、「本当におめでとう!そろそろ来ると思っていた。シュティフィ・グラフの時代は、ずいぶん昔のことだからね」と、新チャンピオンが現れたことを祝したそうです。
1996年の全豪オープンで、決勝に進出しながらもモニカ・セレシュ氏の前に敗れ去ったアンケ・フーバー氏は、ケルバーの優勝に狂喜しました。
41歳のフーバー氏は、独スポーツ通信社SIDに対し、「なんてクレイジーな試合なの。よくプレーした、そしてよく頑張った」とコメントを寄せているそうです。
「アンジー(ケルバーの愛称)は優勝にふさわしい、本当にうれしいわ」
テニス界のスターからは、ドイツ国外からも多くのコメントが寄せられたそうです。
グランドスラムでシングルス通算18勝を挙げた経験を持つ、チェコ出身のマルチナ・ナブラチロワ氏は、「私は試合前、ケルバーは人生をかけてこの試合に勝たなければならないと言った。そして彼女はそれをやってのけた」と述べると、「ワオ! おめでとう! そしてセレーナ、あなたは優しいチャンピオンよ! 」と両選手をたたえているそうです。
31日に行われる男子シングルス決勝で、アンディ・マレーとの対戦を控えるノバク・ジョコビッチは、「お嬢さんたち、なんて決勝なんだ! 素晴らしいスポーツマンシップだ!二人ともお疲れ様。アンゲリクのグランドスラム初優勝に祝福を」と述べています。
そして最後は、ドイツのアンゲラ・メルケル首相が、同国のテニスファンに喜びを与えたとして、ケルバーの努力をたたえました。
「この優勝によって、あなたの大きな夢がかなったというだけでなく、シュティフィ・グラフからの17年間、ドイツ人のグランドスラム制覇を待ち望んでいたテニスファンにとっても、重要な節目になりました」
「断固として屈せず、強い精神力を持って、世界最高の選手を退けたあなたの試合に感動しました」
「次の成功に向けて、十分に勝利の余韻に浸ってください」
すごい興奮ですね!
もし錦織選手がグランドスラムを制覇したら、日本も大変なことになるでしょうね!