ドルトムントは主将のドイツ代表DFマッツ・フンメルス、司令塔のドイツ代表MFイルカイ・ギュンドアンに加え、今季ブンデスリーガのアシスト王に輝いたアルメニア代表MFヘンリク・ムヒタリアンと、主軸が一斉に流出することになりました。
チーム弱体化の危機に瀕していますが、2季前まで指揮を執っていた名将で現在リバプールを率いるユルゲン・クロップ監督は、新生ドルトムントの躍進を確信しているようです。
ドイツ地元紙「ビルト」が報じています。
クロップ政権時に獲得したワールドクラスの実力者が、ジグナル・イドゥナ・パルクから去ることになりました。
攻守の屋台骨が抜けることになるドルトムントは弱体化が懸念されますが、英雄は力強くエールを送っています。
「ドルトムントはヨーロッパ最大の才能のほとんど全てを、この移籍市場で獲得することができたんだ。私はボルシア・ドルトムントを心配していない。私がBVBに加わった時も同じ状況だったんだ」
ドルトムントは今夏、優秀な若手を買い漁っています。
ポルトガル代表DFラファエル・ゲレーロ(←ロリアン)、トルコ代表MFエムレ・モル(←ノアシェラン)、U-19スペイン代表MFミケル・メリーノ(←オサスナ)、U-21フランス代表FWウスマン・デンベレ(←スタッド・レンヌ)という若手の有望株を手中に収めることに成功。
未来の復権に対する布石は周到だと、クロップ監督も認めています。
「もしもキープレイヤーが、3人移籍してもなお競争力を維持できるクラブが1つあるとすれば、それはボルシア・ドルトムントであり、トーマス・トゥヘルだ」
「私がドルトムントを指揮していたころも、絶対的なレギュラーが出ていくという状況を最初は経験したよ。でも、恐ろしく力のあるこのクラブとトーマス・トゥヘル監督なら、それも乗り越えられる。私はドルトムントの今後についてまったく心配していないよ」と自身の見解を述べました。
クロップ監督は古巣と後継者に全幅の信頼を置いています。
自身もバイエルンにFWロベルト・レバンドフスキ、MFマリオ・ゲッツェというエース級を引き抜かれ続けてきたからです。
ドルトムントはドイツ代表の天才MFマルコ・ロイスが内転筋の故障で開幕絶望ともレポートされるなど危機的状況ですが、クロップ監督は愛弟子の日本代表MF香川真司らが所属する古巣の反転攻勢にエールを送っていたということです。
頑張れ、ドルトムント!