欧州選手権(EURO)で痛恨のPK失敗をしたポルトガル代表のFWクリスティアーノ・ロナウドに追い打ちをかけるようなヤジが発生したそうです。
オーストリア戦でまたしても無得点に終わったエースに対して、相手サポーターが「メッシ! メッシ!」と神経を逆なでする言葉をかけたとスペイン紙「AS」が伝えています。
初戦アイスランド戦ではロナウドがシュート10本を放つものの無得点に終わり、1-1のドロー発進となりました。
そのためオーストリア戦は勝ち点3が是が非でもほしい一戦。
ロナウドは前半22分に左サイドの崩しから最後はフリーになり右足インサイドで合わせましたが、シュートはゴール左へと外れました。
さらには低弾道のミドル、強烈なヘディング、直接FKなどで際どいシュートを放ち続けました。
そして後半35分、左サイドのクロスにロナウドがペナルティエリア内に飛び込んだ際、相手マーカーのDFマルティン・ヒンテレッガーがファールを犯し、PKの判定が下ります。
PKを奪ったロナウドは仁王立ちから痛烈なシュートを放ちましたが左ポストに弾かれ、まさかの失敗。
チームはこのままスコアレスドローに終わりました。
天を仰いだロナウドに対して、オーストリアのファンは辛辣でした。
同紙によるとスタンドからは 「メッシ! メッシ!」と、からかいの声がかかったということ。
言うまでもなくロナウドにとってのライバル、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシの名前を引き合いに出されてしまいました。
ロナウドがEUROで苦しむ一方で、メッシはコパ・アメリカ・センテナリオのパナマで出場わずか26分間でのハットトリックを達成。
また準々決勝ベネズエラ戦ではガブリエル・バティストゥータ氏に並ぶ同国代表史上最多タイとなる通算54得点目を決めるなど圧倒的な存在感を放っています。
メッシの快挙達成はポルトガル戦後のことだったとはいえ、ロナウドのフラストレーションがさらに膨らむのは容易に想像できます。
ロナウドにとってはこの試合はルイス・フィーゴ氏の記録を塗り替えるポルトガル代表歴代最多128試合目の出場。
節目の試合でPK失敗の大失態を犯し勝利を挙げられなかったCR7は、グループリーグ最終戦となるハンガリー戦で鬱憤を晴らすことができるのでしょうか。
このオーストリア戦はルイス・フィーゴと並んだ同国最多出場記録を更新(128試合)するメモリアル・ゲームで、スタンドにはそのフィーゴ、そして息子クリスチアーノ・ロナウド・ジュニアや母ドロレスなど家族も姿を見せていたそうです。
さすがのクリロナも落ち込んでしまったかもしれませんね