現地3日夜にボクシングの元ヘビー級チャンピオン、モハメド・アリ氏が死去したそうです。74歳でした。この訃報を受け、オバマ米大統領は4日、ミシェル夫人と共に声明を出し、「私たちのために闘い、(公民権運動指導者の牧師)マーチン・ルーサー・キングやネルソン・マンデラ(元南アフリカ大統領)と並び立った」と述べ、黒人差別と闘った姿勢を称賛したそうです。
2010年にアリ氏が自身にとってどういう存在かというテーマのエッセイを執筆したことがあるオバマ大統領は、「モハメド・アリは最高である。もし彼に尋ねれば、彼は最高の最高だと言うだろう。『稲光に手錠をかけ、雷を刑務所に入れた』と」と始まる声明文の中で、大統領執務室のすぐ近くにある書斎には22歳のアリ氏がソニー・リストン氏を倒した際の写真がかけられ、その写真の下にはグローブが飾られていることを明かしました。
そして、「正しいことのためにリング外でも戦った。我々のために戦ってくれた男。キング牧師とマンデラ元大統領と共に立ちあがった。困難に立ち向かい、他が発言をしないときに発言をした。リング外での戦いによりタイトルや公的評価を失った。それでもアリは信念を貫いた。彼の勝利がみなが知っている今のアメリカへと導いてくれた」とアリ氏の功績を称えました。
最後に「モハメド・アリは世界を揺るがした。そして世界はより良くなった。ミシェルと私は彼の家族に心より哀悼の意を表し、偉大なファイターが安らかにお眠りになることをお祈りいたします」と記したということです。
哀悼の意を表し、お悔やみ申し上げます。