広島を訪問したオバマ米大統領は27日、平和記念公園の原爆慰霊碑での献花に先立って原爆資料館を訪れ、芳名録に「私たちは戦争の激しい苦しみを体験してきた。ともに平和を広め、『核兵器なき世界』を追求する勇気を持ちたい」と記帳したそうです。ホワイトハウス同行記者団が確認しました。
オバマ氏が記した「戦争の激しい苦しみ(the agony of war)」は、1945年8月に広島、長崎への原爆投下を決めたトルーマン元大統領が、ラジオ演説で原爆の使用を正当化するために使った言葉だそうです。
トルーマン氏は広島への原爆投下を受けた同年8月9日(米国時間)、「われわれは戦争の激しい苦しみを短縮し、無数の米国の若い命を救うために原爆を使用した」と米国人向けに演説。
原爆を使用したことで日本本土への上陸作戦で失われる可能性があった米兵の命が救われたとする「原爆投下正当化論」が広がる端緒となったとされています。
オバマ氏としては、現在も米国民の半数以上が信じている「正当化論」を意識し、戦争そのものがもたらす苦しみを訴えるために、あえてこの言葉を選んだ可能性があるということです。
米国民は、きちんと正しい歴史を学んで欲しいですよね。
4月に広島を初訪問したケリー国務長官は11日、主要7カ国(G7)外相会合後の会見で「すべての人が広島を訪れるべきだ」と語り、オバマ大統領が広島を訪問することに前向きな姿勢を示しました。
ケリー氏は同日午前11時ごろから約50分間、岸田文雄外相らG7外相とともに、平和記念公園内の広島平和記念資料館(原爆資料館)を参観。
原爆死没者慰霊碑に献花した後、自ら提案し、同公園内の原爆ドーム近くにも足を延ばしたそうです。
その後、自身の公式ツイッターに、「原爆資料館と平和記念公園を訪れた最初の国務長官になって光栄だ」と書き込んだそうです。
ケリー氏は、資料館の芳名録に「世界のすべての人が記念館の力強さを見て、感じるべきだ」と記載し、ツイッターで写真を公開。
記者会見で、「いつか米大統領もその『すべて』の一人となり、ここに来られることを願っている」と語っていました。
米国に帰国して週内にオバマ氏と会い、 「ここで見たこと、そしていつか(オバマ氏が)訪問することがいかに重要かを確実に伝える」とも強調していたということです。
ケリー国務長官がオバマ大統領の広島訪問のきっかけになったことは間違いないと思います。が、オバマ大統領はケリー国務長官ほどの感銘は受けなかったみたいですね。
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