ドジャースに10年契約で加入した大谷翔平投手は、14日(日本時間15日)にドジャースタジアムで入団会見を行ったそうです。球団公式X(旧ツイッター)が、大谷が本拠地に足を踏み入れる様子やユニホームを着て打席やマウンドに立つ姿など1日をまとめた映像を公開。粋な“歓迎動画”は、わずか1日で驚異の240万再生を突破し、日米のファンから「かっこいい!」「気品に満ちている」「登場の仕方がハリウッド俳優」と大反響だといいます。
黒色の超高級車で球場入り。スーツ姿で降り立った大谷は、まず球団幹部らと笑顔で握手。球場内やグラウンドを歩く様子、会見での様子など“歴史的1日”が収められています。青色のユニホームに爽やかな笑顔が映えているそうです。
「チーム全員が私たちと一緒だ。さあ、ショータイムだ」という言葉とともに映像が公開されると、コメントが殺到。「全てにおいて魅力的」「ショウヘイ・オオタニのドジャースユニはとても似合っている」「ニューヨーカーだけど、ドジャースファンになりました!」「ドジャース公式めちゃくちゃ仕事するやん」「ワールドシリーズ制覇への第一歩」と世界のファンが反応していたということです。
もう本当に心から素晴らしいですね!
Whole team with us, it's Sho time. pic.twitter.com/GlbWemxWwg
— Los Angeles Dodgers (@Dodgers) December 15, 2023
大リーグ、ドジャースと10年契約を結んだ大谷翔平選手がドジャースタジアムで入団の記者会見に臨み、背番号「17」の真新しいユニフォーム姿を披露したそうです。
会見で大谷選手は「勝つことが今の僕にとっていちばん大事なこと」と話し、悲願のワールドシリーズ優勝に向けた強い決意を示しました。
ドジャースと10年契約を結んだ大谷選手は現地時間の14日午後3時、日本時間の15日午前8時から本拠地のドジャースタジアムで行われた入団会見に臨みました。
スタジアムのセンター後方にある広場に設置された会見場には、テレビカメラが50台以上、400人を超える報道陣や球団関係者が集まり、気温20度を超えるカリフォルニアらしい青空のもと、紺色のスーツにブルーのネクタイ姿の大谷選手が姿を見せました。
大谷選手ははじめに「ドジャーブルー」と呼ばれる鮮やかな青色で背番号「17」が入った真新しいユニフォームに袖を通し、「選手としての自分を信じてくれたドジャースのみなさんに感謝します。明確な勝利を目指すビジョン、豊富な歴史を持つドジャースの一員になることを心からうれしく思うと同時に興奮しています」と今の思いを話したといいます。
そしてフリードマン編成本部長やロバーツ監督、それに通訳の水原一平さんなどと笑顔で記念撮影し、質疑応答に臨みました。
およそ20分行われた質疑応答では、優勝への思いについて「優先順位は、いちばん上。勝つことが今の僕にとっていちばん大事なことだと思うし、優勝に欠かせなかったと言われる存在になれるよう全力で頑張りたい」と話し、悲願のワールドシリーズ優勝に向けた強い決意を示したそうです。
各球団の激しい争奪戦の末にドジャースを選んだ理由については「発表した前の日の夜に決断した。理由はこれが1つというわけではないが、ここでプレーしたいという気持ちに素直に従った」と率直な思いを明かしました。
また、9月に受けた右ひじの手術からのリハビリについてはすでに素振りを始めているとして「キャンプで試合に入れる準備ができていれば開幕に十分間に合うんじゃないか」と話し、来年3月に韓国で行われるパドレスとの開幕戦出場に意欲を示したといいます。
このほか、MVP=最優秀選手を受賞した際に話題となった愛犬の名前について質問が及ぶと「デコピンです。こちらの人は発音が難しいので、こちらではディコイで紹介しています」と笑顔で話す場面も見られました。
大谷選手の代理人を務めるネズ・バレロ氏は、会見のあと報道陣の取材に応じ、契約が決まるまで交渉の状況を一切、明かさなかったことについて「最高の結果を得るために必要なことだった。やるべきことをやらせてくれたことに感謝している」とした上で、「沈黙を貫くことを楽しんでいたわけではなくて、それが、われわれのやり方だった。大谷選手はそういったプロセスを理解していたと思う」と話していたそうです。
その上で、古巣のエンジェルスとの交渉について言及し、「エンジェルスは翔平にとって6年間いた愛する特別な場所で、彼らにも機会を与えたかった。最後まで話をしたし、彼らにも私たちにもチャンスはあったと思う。ただ、うまくいかなった」として、詳細は伏せたものの残留の可能性を探りつつも契約に至らなかった内情を明かしました。
また、ことし9月に行った右ひじの手術については「彼がした手術には名前がないようなもので、前回とはまったく違うものだ。前回よりも早いペースで回復していて、来週にはティーバッティングもできると思う」と話し、順調に回復していることを明かしたといいます。
さらに、2012年のプロ野球・日本ハムの入団会見、2017年のエンジェルスの入団会見、そして今回の契約の発表がいずれも12月9日だったことについて聞かれると、「すべて計画していたと言いたいところだけど、偶然だと思う。たまたまその日が12月9日だった」と笑顔で答えていたそうです。
ドジャースのロバーツ監督は会見後に報道陣の取材に応じ、大谷選手をチームに迎えたことについて「ずっと夢に見ていた。最高の期待感の中にいる。ドジャースの歴史にとってすばらしい日になった。ここが世界のスポーツの中心だ。とても興奮している」と喜びを語りました。
そして、「最高の才能を持った選手がドジャースのユニフォームを着るということが、自分の顔をつねるくらい今でも信じられない。時間をかけて信頼関係を築いていきたい」と話していたといいます。
また、来シーズンの打順については主力のフリーマン選手と一緒に大谷選手とやり取りしたことを明かし「トレーニングルームにいるとき、フリーマンに『誰が2番で、誰が3番なんだ?』って直撃された。これからみんなで作り上げていくけれど、すばらしい選択肢がある」と大谷選手の加入でさらに厚みを増した打線をイメージしながら笑顔で話していたということです。
12月15日(金)
大谷くん、インスタ更新。
エンゼルスからFAの大谷翔平投手(29)が9日(日本時間10日)、ドジャースと10年総額7億ドル(約1015億円)で契約合意したそうです。複数の米メディア、代理人事務所CAAの公式インスタグラムが発表しました。
総額はMVP3度のエンゼルスの主砲トラウトが19年に結んだ12年総額4億3000万ドル(当時レート=約479億円)を約2億7000万ドルも上回る歴史的契約となります。
また、大谷も自らのインスタグラムでドジャースと契約合意に至ったことを英文で報告。インスタのプロフィールもドジャースに変更したそうです。
「ファンの皆様、野球関係者の皆様、決断に至るまで長い時間がかかりお詫び申し上げます。次のチームにドジャースを選ぶことにしました。まずは、6年間支えてくださったエンゼルス球団、ファンの皆様、またこの交渉プロセスに携わっていただいた各チームの関係者の皆様に心から御礼申し上げます。特に私を支えてくれたエンゼルスのファンの皆さんのサポートと声援は私にとってはすべてであり、このエンゼルスで過ごした6年間は私の胸に永遠に刻まれるでしょう」
「そしてドジャースのファンの皆さん、私は常にチームのために最善を尽くし、常に自分の最高の状態になることに全力を尽くし続けることを約束します。プレー人生最後の日まで、ドジャースのためだけでなく、野球界のために努力し続けたいと思います」
今季の大谷は44本塁打で日本選手初の本塁打王に輝き投手で10勝を挙げ、史上初めて2度目の満票でア・リーグMVPを受賞。今オフのFA市場の超目玉として8、9年の長期で史上最高額となる総額5億ドル(約760億円)以上の大型契約が予想されていましたが、さらにそれを大きく上回る総額7億ドル(約1015億円)での契約となりました。
移籍先最終候補にはド軍の他に、今季まで6シーズン所属したエ軍、ジャイアンツ、ブルージェイズ、ブレーブス、カブスの6球団が挙がっていたといいます。大谷は1日にドジャースの本拠地、2日にジャイアンツの本拠地、4日にブルージェイズのキャンプ施設を面談に訪れていたそうです。
来季メジャー7年目、30歳となる大谷の夢はポストシーズン(PS)進出、そしてワールドシリーズ制覇。世界一7度のド軍は花巻東時代から大谷を追い続ける名門で11年連続でプレーオフに進出中で、17年オフに日本ハムからメジャーに挑戦した際も獲得を狙っていたといいます。
当時のナ・リーグはDH制がなかったこともあり願いはかないませんでしたが、22年に両リーグでDH制が採用され、大谷の選択肢は拡大。今オフはDH専任のマルティネスに今季の所属球団が規定額で1年契約を求める「クオリファイング・オファー(QO)」を提示せず、FAとなることが決定。DHの枠を空け、受け入れ態勢は万全でした。
ワールドシリーズ制覇を目標に「ヒリヒリする9月を過ごしたい」と訴える大谷が来季は打者で、右肘手術から投手復帰する25年以降は二刀流でフル回転できる環境が整っています。今季39本塁打のベッツ、同打率・331のフリーマンらと最強打線を形成し、自身初めて、チームとして20年以来4年ぶりのワールドシリーズ制覇を狙うということです。
12月10日(日)
大谷くん、インスタ更新。
LA's new hit Sho. pic.twitter.com/muC0S3mVZw
— Los Angeles Dodgers (@Dodgers) December 12, 2023