3月21日(日本時間3月22日)、『2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™』の決勝戦が行われ、侍ジャパンがMLBを代表する選手たちを揃えたアメリカを3対2で下し、7戦全勝で3大会ぶり3回目の優勝を果たしたそうです。
あまりにもドラマチックな展開で、日本の野球に関わるすべての人にとっての悲願の瞬間が訪れました。
1点差で迎えた最終回、大谷翔平(エンゼルス)は2死走者なしから同僚でアメリカの主将を務めるマイク・トラウトと対峙。フルカウントからキレ味鋭いスライダーでトラウトのバットが空を切ると、大谷はグラブと帽子を放り投げ感情を爆発させると、選手たちが勢いよく飛び出し中心に歓喜の輪ができたといいます。
WBC史上初めて決勝での対戦となった日米頂上決戦は初回から熱を帯びました。2番トラウトがライト前のポテンヒットを打つと、そのまま全力疾走で二塁へヘッドスライディング。初回から凄まじい執念で二塁打をもぎ取って見せたといいます。
それでも先発の今永昇太(DeNA)は後続を冷静に抑えて無失点で切り抜けました。しかし2回、今大会絶好調の6番トレイ・ターナーにソロ本塁打を浴びて先制を許します。
一気にアメリカペースになってもおかしくありませんでしたが、それを振り払ったのが前日に逆転サヨナラ打を放ったNPB史上最年少三冠王・村上宗隆(ヤクルト)です。初球の甘く入ったストレートを振り抜くと、打球は右中間スタンドに飛び込む同点のソロ本塁打になりました。
この回はこれで終わらず岡本和真(巨人)、源田壮亮(西武)の安打、四球で満塁のチャンスを作ると、ラーズ・ヌートバー(カージナルス)のファーストゴロの間に岡本が勝ち越しのホームを踏みました。さらに4回には岡本がレフトスタンドへのソロ本塁打を放ち、リードを2点に広げたそうです。
3回から7回はNPBを代表する若い投手陣が踏ん張ります。戸郷翔征(巨人)、髙橋宏斗(中日)、伊藤大海(日本ハム)、大勢(巨人)が走者を出す場面は何度かあったものの、捕手の中村悠平(ヤクルト)の好リードやワンバウンドストップ、内外野陣の固い守りもあって無失点で凌ぎました。
8回はダルビッシュ有(パドレス)が登板。昨年のナショナル・リーグ本塁打王カイル・シュワーバーにソロ本塁打を浴びて1点差に詰め寄られたものの、攻守でMLBを代表する捕手であるJ.T.リアルミュートらを抑えて同点は許さず。最終回は大谷にマウンドを託しました。
大谷は先頭打者を四球で歩かせてしまったものの、1番ムーキー・ベッツをセカンドゴロに打ち取ります。この打球を山田哲人(ヤクルト)と源田壮亮(西武)が落ち着いて処理して併殺打が完成。最後は大谷がトラウトを空振り三振に抑えて試合を締めました。
これで侍ジャパンは2009年の第2回大会以来3大会ぶり(14年ぶり)の世界一奪還。2013年のドミニカ共和国以来の全勝優勝で、大会最多となる3回目の頂点に立ったということです。
素晴らしかったですね!!
大谷くんの涙。
これって、試合前のポスターなんですよね
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