『鎌倉殿の13人』(NHK総合)第39回「穏やかな一日」。
16日に放送されたNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では、源実朝が抱えていた悩みが明らかに。実朝は史実では、公暁に暗殺されてしまいますが、切なすぎる展開にネットは、「最期は泰時がおそばに…」と願う声が上がったそうです。
この日の「鎌倉殿の13人」では、実朝が泰時に「渡したいものがある」として、紙に書いた和歌を渡します。「返歌を楽しみにしている」という実朝に、泰時は「歌でお返事するのですか?」とビックリしますが、その歌を持ち帰ります。
ある夜、ついに正妻・千世が「どうして私からお逃げになるのですか」と泣きながら質問。実朝は意を決し「初めて人に打ち明ける」として「私には世継ぎを作ることはできない」「どうしてもそういう気持ちになれない」と告白。千世は「ずっとお一人で悩んでいたのですね」と実朝を抱きしめます。
その頃、返歌に頭を悩ませていた泰時のところへ源仲章がやってきます。泰時が持っていた短歌「春霞 たつたの山の桜花 おぼつかなきを知る人のなき」という句を見て、「これは恋する気持ちを読んだもの」と言ったことから泰時は実朝のもとに出向き「鎌倉殿は、間違えておられます。これは恋の歌ではないのですか」と和歌を突き返してしまったのでした。
一瞬悲しげな表情を浮かべた実朝でしたが「そうであった。間違えて渡してしまったようだ」と必死に表情を作り、代わって「大海の 磯もとどろに 寄する浪 破れて砕けて 裂けて散るかも」の歌を渡します…。
思いが絶対に届かない相手への、切なすぎる実朝の表情にネットも涙、涙。「泰時に恋歌を送った実朝、どんな気持ちで返歌を待っていたかと考えると胸が潰れそうに」「泰時くんも、本当はちゃんと実朝くんの恋歌が自分宛てだって察したんだろうな…」「砕け散った実朝くんの想いが悲しすぎる…」の声が。
また、実朝は今後、公暁によって鶴岡八幡宮で暗殺される運命にありますが「実朝の最期には、泰時は間に合ってほしい。雪の日が来るのが、怖い…」「実朝の最期は泰時がそばにいてあげてほしい」などと願う声も上がっていたということです。
この後、泰時は正妻の初と離婚します。
史実とは違っても、思い切って実朝の恋心を成就させてもらえないものでしょうか。。。
泰時に向けていたのだと思われる言動が見えたのは第39回だけではありません。千世との婚姻が決まった際、泰時は「ご結婚の件、おめでとうございます」と実朝に伝えます。実朝は返事をする代わりに少しだけ微笑むも、その後は浮かない面持ちのままでした。「鎌倉のため」の縁組みに重々しい表情を浮かべているのだとも思えましたが、実はあのときも心の奥底では泰時への思いに苦しんでいたのかもしれません。