宮内庁は新年にあたり、天皇ご一家と上皇ご夫妻、秋篠宮ご一家の映像をそれぞれ発表したそうです。
天皇ご一家の映像は赤坂御所で撮影したもので、テーブルには、ことしの干支である丑にちなんで、疫病を祓う縁起物といわれる「赤べこ」が飾られています。
側近によりますと天皇陛下は、赤べこの由来などを説明されていたそうです。
また、上皇ご夫妻と秋篠宮ご一家が、それぞれ笑顔で会話されている映像も同時に発表されたそうです。
宮内庁は例年、新年にご一家が集まった映像を発表していますが、ことしは新型コロナウイルスの感染リスクを考えて、ご家族ごとに撮影しました。
新年にあたってのご一家での撮影は昭和30年代ごろから続けられていますが、それぞれ別に撮影したのは初めてだということです。
大変遅く成りましたが、新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
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新年にあたり、天皇皇后両陛下のビデオメッセージが公開されたそうです。例年2日に行われる新年一般参賀が新型コロナウイルスの影響で取りやめとなったことから、ビデオでおことばを述べられました。両陛下がそろってビデオメッセージを出されるのは、初めてのことだとぴうことです。以下全文です。
【天皇陛下】
皆さん新年おめでとうございます。
【皇后陛下】
おめでとうございます。
【天皇陛下】
今年の正月は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、残念ながら一般参賀の場で皆さんに直接お話をすることができなくなりました。そこで、今回は、ビデオで新年の御挨拶をしようと思います。
振り返りますと、昨年7月に、豪雨により多くの尊い命が失われたことは痛ましいことでした。御家族を亡くされた方々や、住む家を無くし、仮設住宅などで御苦労の多い生活をされている方々の身を案じています。
この1年、私たちは、新型コロナウイルスという、今の時代を生きる私たちのほとんどが経験したことのない規模での未知のウイルスの感染拡大による様々な困難と試練に直面してきました。世界各国で、そして日本でも多くの方が亡くなり、大切な方を失われた御家族の皆さんのお悲しみもいかばかりかと思います。
そのような中で、医師・看護師を始めとした医療に携わる皆さんが、大勢の患者さんの命を救うために、日夜献身的に医療活動に力を尽くしてこられていることに深い敬意と感謝の意を表します。同時に、感染の拡大に伴い、医療の現場がひっ迫し、医療従事者の皆さんの負担が一層厳しさを増している昨今の状況が案じられます。
また、感染拡大の防止のために尽力されている感染症対策の専門家や保健業務に携わる皆さん、様々な面で協力をされている多くの施設や、国民の皆さんの努力や御苦労も大変大きいものと思います。
この感染症により、私たちの日常は大きく変わりました。特に、感染拡大の影響を受けて、仕事や住まいを失うなど困窮し、あるいは、孤独に陥るなど、様々な理由により困難な状況に置かれている人々の身の上を案じています。感染症の感染拡大防止と社会経済活動の両立の難しさを感じます。また、感染された方や医療に従事される方、更にはその御家族に対する差別や偏見といった問題などが起きていることも案じられます。その一方で、困難に直面している人々に寄り添い、支えようと活動されている方々の御努力、献身に勇気付けられる思いがいたします。
私たち人類は、これまで幾度も恐ろしい疫病や大きな自然災害に見舞われてきました。しかし、その度に、団結力と忍耐をもって、それらの試練を乗り越えてきたものと思います。今、この難局にあって、人々が将来への確固たる希望を胸に、安心して暮らせる日が必ずや遠くない将来に来ることを信じ、皆が互いに思いやりを持って助け合い、支え合いながら、進んで行くことを心から願っています。
即位以来、私たちは、皆さんと広く接することを願ってきました。新型コロナウイルス感染症が収まり、再び皆さんと直接お会いできる日を心待ちにしています。
そして、今年が、皆さんにとって、希望を持って歩んでいくことのできる年になることを心から願います。ここに、我が国と世界の人々の安寧と幸せ、そして平和を祈ります。
【皇后陛下】
この1年、多くの方が本当に大変な思いをされてきたことと思います。今年が、皆様にとって少しでも穏やかな年となるよう心からお祈りいたします。
また、この冬は、早くから各地で厳しい寒さや大雪に見舞われています。どうぞ皆様くれぐれもお体を大切にお過ごしいただきますように。
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天皇、皇后両陛下が皇族方や三権の長らから新年のお祝いを受けられる「新年祝賀の儀」が1日、皇居・宮殿で開かれたそうです。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため参列者を絞り、全員がマスクを着用。感染拡大で多くの国民が苦労している現状に配慮し、皇后さまをはじめ、女性皇族方は宝飾品であるティアラの着用を控えられました。
宮殿「松の間」では、秋篠宮ご夫妻をはじめとする皇族方がごあいさつ。その後、両陛下が皇族方と宮殿の各部屋を回り、菅義偉(よしひで)首相や閣僚、衆参両院議長、最高裁長官らから祝賀を受けられたそうです。
衆参両院議長のあいさつに対し、天皇陛下は「衆議院議長、参議院議長をはじめ、みなさんからの祝意に対し、深く感謝いたします。新しい年をともに祝うことを誠にうれしく思います。年頭にあたり、国民の幸せと国の発展を祈ります」と述べられた。午後には各国の駐日大使らからもあいさつを受けられました。
陛下はこれに先立ち、午前5時半から皇居・宮中三殿に付属する神嘉殿(しんかでん)の前庭で「四方拝(しほうはい)」に臨み、皇祖神の天照大神(あまてらすおおみかみ)をまつる伊勢神宮、歴代天皇の眠る山陵、四方の神々に向かってご拝礼。続いて宮中三殿で「歳旦祭(さいたんさい)」に臨まれたそうです。
例年1月2日に行われる新年一般参賀は、感染拡大の影響で今年は見送られたということです。
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