石原さとみさん主演で病院薬剤師の奮闘ぶりを描いた話題のドラマ『アンサング・シンデレラ～病院薬剤師の処方箋～』（フジテレビ系、毎週木曜よる10時）。その第10話が9月17日に放送されたそうです。
国内では有効な治療方法が存在しない副腎ガンに侵された薬剤部副部長の瀬野章吾（田中圭さん）は、一時は延命をあきらめたものの、葵みどり（石原さとみさん）などの説得もあり治癒を目指して投薬治療を開始しました。
しかし、従来の抗ガン剤では効き目も薄く、刻一刻と寿命が縮んでいきます。そんな中、瀬野とは犬猿の仲であり、新薬の治験を担当していた七尾拓（池田鉄洋さん）が、海外に副腎ガンへの有効性が認められる治験薬があると葵に教えました。しかし実際にそれを使うのは、担当医の承認、院内の治験審査委員会での承認、そして瀬野本人の同意が必要という3つのハードルがあったのです。
七尾から一切の責任を任された葵は瀬野に治験薬の事を伝えますが、瀬野は七尾の提案であることを悟り同意を拒絶。彼の母親も同じガンに侵されましたが、当時も七尾が治験薬を投与するも失敗に終わっており、瀬野はその経験から、少なからず七尾に恨みを抱いていたからでした。
さらに葵は、委員会の承認にも頭を悩ませます。十分な設備が整っていない萬津総合病院では承認が難しい、というのがその理由でしたが、葵は他の薬剤師チームや院内の職員たちの協力をとりつけ、瀬野の担当医である畑中聡（長谷川朝晴さん）の承認も得て、何とか委員会の開催までこぎつけました。「院内の身内を助けるためであり、依怙贔屓ではないか」という批判もあがりましたが、瀬野のためというよりは、あくまで「治験を成功させて多くの患者を救いたい」という信念を持った七尾の熱弁もあり承認に至ったそうです。
そして葵は再び瀬野の説得にかかります。母親に加え、たくさんの患者が抗ガン剤治療を受け苦しんできた様子を見てきた瀬野は、治療が怖いと涙を流しながら吐露しましたが、葵は「辛くても一人で抱え込まないで、今みたいに本音をぶつけてください。皆でこの病を乗り越えましょう」と熱い思いを訴えます。瀬野はその情熱に打たれ、ついに新薬を使った治療を決断したそうです。
そして2年の歳月が流れます。萬津総合病院では相変わらず薬剤師たちが忙しく働いていましたが、そこに薬学部学生の簑島心春（穂志もえかさん）が現れました。心春は白血病で長い間同病院に入院していましたが、葵たちの懸命なフォローや治療の甲斐もあり無事寛解。その時の感謝の想いと薬剤師へのあこがれ、そして何よりも葵たちと一緒に働きたいという夢をもって研修に来たのですが、そこで知らされたのは「葵、そして瀬野はもうこの病院にいない」という事実だったということです。
瀬野さん。瀬野さん。瀬野さーーーーーん。
お願い生きて！！
瀬野「きょうから患者です」
