石原さとみ主演「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」の9話が9月10日放送。田中圭演じる瀬野が吐血…そして瀬野に告げられる“命の宣告”に視聴者から悲しみの声が殺到しているそうです。
医薬品全般に対する豊富な知識を生かし、医師の処方箋に基づく調剤や服薬指導、医薬品の管理・販売を行う、患者にとって“最後の砦”ともいえる薬剤師。そんな薬剤師のなかでも病院の薬剤部に勤務する“病院薬剤師”たちの知られざる舞台裏を描く本作。
萬津総合病院薬剤部で働くキャリア8年目の薬剤師で、1人でも多くの患者を救いたいと思うあまり患者に深入りすることもあるが、患者一人一人と真摯に向き合っていこうとする主人公・葵みどりを石原さんが演じるほか、新人薬剤師の相原くるみに西野七瀬。みどりの先輩で薬剤部副部長の瀬野章吾に田中圭。薬局薬剤師の小野塚綾に成田凌。薬剤部部長の販田聡子に真矢ミキ。薬剤部副部長の七尾拓に池田鉄洋。また薬剤部の面々として桜井ユキ、井之脇海、金澤美穂といったキャストも出演。
瀬野がみどりの目の前で吐血、救急センターで豊中瑠衣(臼田あさ美)の治療を受けた瀬野は、すぐに意識を取り戻し検査を受けると、翌日には仕事に復帰、逆流性食道炎だったと仲間たちを安心させるのですが、聡子には肺に腫瘍の疑いがあることを報告。検査の結果、非小細胞肺ガンのステージ4で、食道と副腎にも重複ガンが見つかる…というのが今回のストーリー。
医師から「根治は難しい」と告げられ、母親と祖母も重複ガンを患っていたことから遺伝性のガンだと思うと語る瀬野。医師はひとまず経口薬で様子を見ようと提案しますが、薬剤師である瀬野はその薬が副腎ガンには効かないことを知っていました。さらに自らの余命が3か月程度だと推測…告知後、自らが座るベンチを拳で叩いて1人涙する姿に「瀬野さんー嫌やー3ヶ月なんて」「いろんなことがわかりすぎてる分辛いよね」「知識が豊富なだけ辛いな…」などの声が相次いで寄せられたそうです。
そんな瀬野の病状をみどりも知ることに。終盤で「生きることにしがみついてほしい」と瀬野に懇願するみどりの姿にも「残される者はそう願ってしまう…」「葵みどりさん瀬野さんをお願いします」「涙ながらに訴える葵と瀬野さんの心が動いた瞬間の表情… 涙腺崩壊」といった投稿が。「お願いだから、死なないで」「瀬野さんお願いだから生きて」「絶対治るって信じてる」と瀬野の“未来”を信じる視聴者からの想いがSNSに続々と寄せられているということです。
<あらすじ>
瀬野章吾(田中圭)が葵みどり(石原さとみ)の目の前で倒れた。救急センターに運ばれ豊中瑠衣(臼田あさ美)の治療を受けた瀬野は、すぐに意識を取り戻す。詳しい検査を受けることになった瀬野は付き添って来たみどりに、仕事に戻るよう指示した。
翌朝、萬津総合病院には瀬野が倒れたという噂が広がり、調剤室にも伝わる。が、いつものように顔を出した瀬野は逆流性食道炎だったと仲間たちを安心させる。そんな瀬野に刈谷奈緒子(桜井ユキ)は静養したほうが良いと忠告。同意した瀬野は、みどりに救急センターの手伝いを頼む。
その後、瀬野は販田聡子(真矢ミキ)に、瑠衣から肺に腫瘍の疑いがあると指摘されたため精密検査を受けると報告。そんな時、瀬野に救急センターから急患の呼び出しが入る。
搬送されて来たのは若月陽菜(徳永えり)。みどりと陽菜の所持品から薬を探した瀬野は、抗不安薬の大量の殻を見つける。どうやら陽菜はオーバードーズ(薬の多量摂取)のようだった。
みどりは相原くるみ(西野七瀬)と病室に移った陽菜の服薬指導に行く。オーバードーズを回避するために薬の管理はこちらに任せて欲しいとみどりは言うが陽菜は反抗的。陽菜は一筋縄ではいかない患者らしい。
瀬野は精密検査の結果を消化器内科の畑中聡(長谷川朝晴)から知らされる。肺だけでなく他の臓器への転移がある重複がんという瀬野にとって受け入れ難いもの。瀬野の母親、祖母も重複がんを患っていたからだ。
瀬野は病巣の中でも副腎がんに有効な抗がん剤がないことを知っている。現在の自分と同じような状態で、3ヵ月ほどで母を亡くした瀬野は畑中に医療用麻薬で痛みを抑えて仕事を続けたいと頼む。
瀬野が自分の病状に打ちひしがれていると救急センターから呼び出される。患者が適切な治療を受けて意識を取り戻し、安心した瀬野にみどりが声をかける。みどりは小野塚綾(成田凌)を連れて来ていた。
小野塚は瀬野に救急認定薬剤師になる決心をしたことを告げる。実は小野塚は大学の研修で瀬野の仕事を見ていたのだ。覚悟を持ってやりたいことを目指すと言う小野塚に、瀬野は誰かのために役に立てるのは最高だと返す。小野塚の決心を聞いたことで、瀬野は自身の病への迷いを消した。
みどりが陽菜の病室に行くと栗原謙介(高橋光臣)が見舞いに来ていた。栗原は陽菜の元夫。病室を出た栗原は、陽菜がオーバードーズになった原因は育児ノイローゼだとみどりに話す。出張が多く、乳児期の娘の世話を全て陽菜に任せていたのだ。栗原が気づいた頃には、陽菜は薬に頼るようになっていて、離婚は陽菜から切り出したものだった。
そんな栗原は最近になって娘が母親に会いたいと言いだしたことで、陽菜に会わせて良いものかと悩んでいる。陽菜のスマートフォンの待ち受けに娘の写真を確認していたみどりは、娘を会わせれば救われるかもしれないと助言。そこに陽菜が現れた。陽菜に娘を連れて来ても良いかと尋ねる栗原。陽菜は好きにすれば良いと答えるが満更でもなさそう。
みどりは部長室に申請書の判子をもらいに行く。部屋をノックしようとすると、中では販田と瀬野が話をしている。それは瀬野の病状報告だった。瀬野は余命3ヵ月あまりと販田に伝えて仕事を続けたいと頼む。みどりは思いがけず、瀬野の病状を知ってしまった。
仕事を終えたみどりは瀬野を「娘娘亭」に誘う。もし自分が重い病気になったらどうすると聞くみどりに、瀬野は自分と同じ薬剤師だった母親と同じようにギリギリまで仕事をすると言う。瀬野に同じ質問を返されたみどりは、わからないとしか答えられない。そんなみどりに、瀬野は陽菜をちゃんと看るよう忠告する。
みどりは早朝から陽菜の治療計画を作り始める。その様子をくるみが見ていた。また、瀬野が出勤するとデスクにみどりの手作り弁当が置かれている。陽菜は薬を飲もうとする欲求に耐えて娘と会うのを楽しみにしていたが…。
夕方、栗原が陽菜へのお土産と折り紙を持った娘を連れて来た。みどりが2人を病室に案内するが陽菜がいない。その時、隣の病室から争う声が。みどりが行くと、陽菜が患者の薬を奪おうとしていた。
みどりの後ろに栗原と娘の姿を見た陽菜は、近づこうとする。だが、娘はすっかり怖気付いているため、栗原はまた来ると帰ってしまう。みどりは陽菜の治療計画にますます没頭。それを見ていたくるみは、もう少し周りを頼って欲しいとこぼした。
その夜、当直のみどりが薬を持って来るよう連絡を受けて調剤室を離れると何者かが侵入して来る。陽菜だ。薬剤の置かれた棚をかき回し、陽菜は欲しい薬を探る。
すると、みどりが戻って来た。患者の立ち入りは禁止だとみどりが諭そうとすると、陽菜はハサミを突きつけて薬を出せと脅す。そこに、瀬野が空の弁当箱をみどりに返しに来た。陽菜はみどりにハサミを突きつけたまま、瀬野に薬を出すよう要求。瀬野が言われた通りにしようとすると、みどりは患者のためにならない薬は出すなと止めた。
そして、みどりは陽菜の病気は治るが、治らない病気を抱えている患者もいると涙を流し始める。陽菜にみどりの涙の意味はわからないが、瀬野は自分の病気を知ったのだと気づいた。瀬野は陽菜に自分も余命3ヵ月の治らない患者だと告げる。
さらに、瀬野はみどりが必死に立てている治療計画のノートを見せて自分の病気と向き合って欲しいと陽菜に頼む。ようやくハサミを下ろした陽菜に、みどりは娘が持って来ていた折り紙を渡した。
陽菜は病室に戻された。みどりは瀬野に患者が自分で決めたことは尊重したいが、大切な先輩には治療を受けてもらいたいと話し出す。治療方法を探させて欲しいと必死に頼むみどりに、瀬野は自分の病状の詳細を教えた。そして、瀬野は自分の薬については全てみどりに任せると言い、治療を受けることに決める。
後日、みどりの服薬指導を受けて退院することになった陽菜は、栗原と娘に付き添われて退院した。一方、販田は七尾拓(池田鉄洋)に重複がん患者の治験薬を探して欲しいと頼んでいた。かつて患者と同じ症例の母親が治験に参加したことがあると聞いた七尾は、それが瀬野だと気づいて…。
瀬野さん、お願い生きて。
生きてお願い。
瀬野さんっ。。。
みどり「治りますよ、陽菜さんの病気は。本当に治らない病気の人だっているんですから」
瀬野「治らない病気を抱えている患者は大勢います。私もそのひとりです。私は癌を患っていて余命3カ月です。
私は死にます。でもあなたは治ります」
みどり「瀬野さんは自分はもう治らないと言いましたけど本当にそうでしょうか。もしかしたら何か方法があるかもしれません。
せめて私にそれを探さしてもらえませんか。
カッコよく人生全うするんじゃなくて、どんなに無様でもいいから何としてでも生きることにしがみついて欲しいんです」
瀬野「俺の治療と薬のことは全て薬剤師の葵みどりに任せる」
みどり「はいっ」
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