<ブンデスリーガ:ボルシアMG1-3レーバークーゼン◇23日◇メンヘングラードバッハ>
5月16日にヨーロッパ5大リーグの先陣を切って再開したブンデスリーガ。無観客で行われる試合は異様な雰囲気に包まれていたそうです。
それから1週間、2週目の開催も同様に無観客であり、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染防止策を厳重にとって行われた中、あるスタジアムのスタンドには多くの観客の姿が…。
スタジアムには300名程度しか入れない中で、その数1万2993人。由々しき事態かと思いきや、これはダンボールで作られた人だったそうです。
この試みをしたのはボルシアMG。再開後初のホームゲームとなったレバークーゼン戦でお披露目となっていました。
ボルシアMGのファンは1人19ユーロ(約2200円)で段ボールを購入し、自身の写真が貼られた段ボールがスタンドに。およそ1万3000人も集まると、遠目には一瞬観客がいるようにすら見えるから不思議です。
これは中断明けが無観客試合となることが予想され、閑散としたスタジアムをどうにか解消するために、ボルシアMGのサポーターグループ『FPMG』が発案したもの。サポーターは“ドッペルゲンガー(分身)"をスタンドに送り込み、チームをサポートするというもの。
なお、この19ユーロのうち、2.5ユーロ(約290円)が『FPMG』の収益となり、2ユーロ(約230円)が『FPMG』の慈善キャンペーンに、さらに2ユーロが地元地域への貢献のためにボルシア財団に送られる事になります。残りは段ボールサポーターの制作費に当てられるそうです。
日本では、2014年5月28日に、大宮アルディージャがアウェイの鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアムで徳島ヴォルティスと対戦した際に段ボールにユニフォームを着せてサポーターを増やしたことが話題となっていました。
一方、お隣韓国ではFCソウルが無観客のスタンドを賑わすためにラブドールでファンを模したものの、これは大きな問題となり、韓国サッカー界史上最高額となる1億ウォン(約876万円)の罰金処分が下されていたそうです。
ちなみに、ドイツ『ビルト』によると、レバークーゼン側にも6人だけ“ドッペルゲンガー”サポーターがいたようだということです。
いやいや、遠目に見たら観客に見えますよね!
さすがボルシアMG!敗戦は残念でした。
それに比べて、韓国ときたら
ボルシアMGのスタンドに置かれたファンの姿の切り抜きと、「無言の後押し」と書かれた横断幕(2020年5月23日撮影)
こちらは、FCソウルが無観客のスタンドを賑わすために配置したラブドール。