バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシは、17日のバレンシア戦でキャリア通算500ゴール目を決めました。
しかしチームはリーグ戦3連敗。
試合後にフラストレーションを抱えたサポーターが、車で帰宅するメッシに「もっと走れ!」と野次を飛ばしたと、スペイン紙「AS」が伝えています。
バレンシア戦の後半18分、メッシが出したパスをFWネイマールがスルー、ボールは左サイドを攻撃参加したDFジョルディ・アルバに渡ります。
そしてアルバがエリア中央にラストパスを送ると、ナンバー10は冷静にダイレクトでゴールに流し込みました。
このゴールはバルセロナ通算450得点目。
アルゼンチン代表では50ゴールを決めていることもあり、合わせてキャリア500ゴール目の金字塔となっています。
しかしチームは、前半に2失点を喫しており、メッシの追撃弾も実らず1-2で敗戦。
2日の「エル・クラシコ」から続く連敗を止められず、2位アトレチコ・マドリードとは同勝ち点で並ばれ、3位レアル・マドリードとも勝ち点1差となってしまいました。
またUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝では、アトレチコに2戦合計2-3で敗れて欧州連覇を逃しており、今季公式戦で39試合連続不敗記録を打ち立てたチームとは思えないほどの不振に陥っています。
この状況にいら立ちを隠せないのが、本拠地カンプ・ノウに駆けつけたバルセロナサポーター。
バレンシア戦後、高級車に乗って帰路につくメッシに対して、トゲのある野次が飛んだということ。
「ピッチに立っている時よりも、車に乗ってる方が軽快に走っているんだな!」
メッシと言えば相手マーカーをきりきり舞いにするドリブル突破に、針の穴を通すような正確無比なシュート精度が持ち味ですが、そのストロングポイントを発揮するために、オフ・ザ・ボールでの運動量を極力少なくしていることで知られています。
“走らないメッシ”であることで類稀な決定力を発揮していますが、その姿が一部ファンからすると献身性の欠如として受け取られた模様。
とはいえ、CL準々決勝第2戦ではアトレチコのカウンターを防ぐため、メッシが必死に守備をする場面が見られたのも事実です。
苛立ちを見せるファンの溜飲を下げさせるには、FWルイス・スアレス、FWネイマールを含めた「MSNトリオ」で得点を量産し、リーガ連覇に向けて再び上昇気流に乗るしかないということです。
確かにアルゼンチン代表でのメッシは決定機以外はとぼとぼ歩いている感じですが、バルサのメッシは、自分で自分にパスしてゴールまで持っていくイメージがありますけど・・。