9月20日に開幕したラグビーワールドカップ日本大会は、11月2日に幕を閉じました。日本が史上初となるベスト8進出を決めるなど、たくさんのドラマが繰り広げられた今大会、心温まるエピソードが話題となっているそうです。
11月1日にニュージーランドとの3位決定戦に臨んだウェールズ代表は、試合前に公式Twitterを更新。「日本の人々がどれだけこの大会を忘れがたいものとしてくれたか、一例です」として、ある日本人女性と思われるファンからの手紙の画像を公開しました。
また、ウェールズラグビー協会も、「北九州は私たちウェールズ国民にとって、特別な場所になりました」と、3つの言葉で感謝を伝える全面広告も掲載したそうです。
<日本人ファン「Tomoko」さんから届いた便箋2枚を公開「ウェールズの皆様へ」>
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は1日、3位決定戦(東京スタジアム)でウェールズはニュージーランドに17-40で敗れ、4位で終えました。決戦前、代表公式ツイッターは日本人ファンから届いた愛情あふれる手紙を画像付きで公開。「日本の人々がこんなにも今大会を忘れがたいものにしてくれた実例」と称賛し、心からの感謝を捧げているそうです。
3位決定戦で惜しくも敗れたウェールズ。事前キャンプ地・北九州市の子供たちが披露したウェールズ聖歌のおもてなしなど、美しいエピソードは話題を呼びましたが、代表公式ツイッターは試合前、ある日本人ファンからの手紙が届いていたことを紹介していたそうです。便箋に温かみのある英字で「ウェールズの皆様へ」と記し、こうつづられています。
「W杯が日本で開催され、嬉しく思います。私は北九州で合宿の時から大ファンになりました。私の子供たちも皆さんのプレーが大好きです。試合では力強く、ピッチ外ではとてもフレンドリー。私の子供たちの愛し、憧れる存在です。いつも有名で尊敬される選手たちを見ることは喜びでした。あなたたちの大ファンになった子供たちの姿を見ることは幸せでした」
「夢をくださって、ありがとうございます。優しいスタッフと選手にいつでも感謝しています。素晴らしいプレーを見せてくれてありがとう。ウェールズのファンもとても素敵な人たちでした。本当に応援したいと思いました。怪我に気をつけて。素晴らしい日々をお過ごし下さい」
便箋2枚の文末には「Tomoko」と記されています。画像を公開したウェールズの投稿では「日本の人たちがラグビーW杯をどれほどまでに忘れがたいものにしてくれたのかという実例です。トモコと息子たちは2か月前から我々が来た北九州に到着して以来、日本中でフォローしてくれました」と感謝を記しています。
最後には「手紙ありがとうございました。心より感謝します」と日本語で最敬礼。W杯初優勝の悲願は達成できなかったレッド・ドラゴンでしたが、北九州の人々との心温まる絆は今大会にとって大切なレガシーとなりそうだということです。
<事前キャンプ地の北九州へ、地元紙で日本語の全面広告を掲載>
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は1日、3位決定戦(東京スタジアム)でウェールズはニュージーランドに17-40で敗れ、4位で終えました。一夜明けた2日、ウェールズ代表は事前キャンプを行った福岡の地元紙に日本語で感謝を記した全面広告を掲載。「北九州は私たちウェールズ国民にとって、特別な場所になりました」と感謝を示し、「粋だよね」「最後に感動のメッセージ。泣けます」とファンに反響を呼んだそうです。
温かいサポートをしてくれた北九州の人たちに粋なメッセージです。ウェールズ代表ツイッターは1枚の画像を公開。ウェールズを応援するファンや選手と交流するファンの様子など、28枚の写真が敷き詰められ、全体をウェールズカラーの赤に加工。その上で「北九州市民のみなさまへ」と記し、8行に渡る言葉が添えられているそうです。
「みなさまのサポート、そして素晴らしいおもてなしを頂いたこと、心より御礼申し上げます。2年間に及ぶ交流を通じて、北九州は私たちウェールズ国民にとって、特別な場所になりました」などと思いを尽くしたメッセージを記述。「WRU ウェールズラグビー協会より」と締めくくられています。
この1枚はツイッターのみならず、意外な場所に展開されているそうです。北九州市国際スポーツ大会推進室の公式アカウント「City of Kitakyushu」はこの日の福岡県内の地元紙に全面広告として掲載されたことを紹介。
「北九州は私たちウェールズ国民にとって、特別な場所になりました」として、「“Diolch”(ウェールズ語で「ありがとう」) Thank you(英語で「ありがとう」) ありがとうございました。」と3つの言葉で感謝を伝えました。
投稿には「粋だよね」「最後に感動のメッセージ。泣けます」などの声が寄せられたそうです。
北九州は事前キャンプ地として大会前に調整を積み、交流イベントには1万5000人のファンが集結。客席の少女たちがウェールズのアンセムを合唱するという演出も見せ、母国で反響を呼びました。CTBパークスは大会中に英公共放送「BBC」で記したコラムで「人々は本当に素敵だった。あまりに礼儀正しくて、いつでもお辞儀をしてくれる」と北九州の人々に感銘を受けたと明かしたそうです。
大会こそ終わりましたが、ウェールズと北九州で結ばれた絆は今後もつながっていくだろうということです。
素敵ですよね!
ウェールズ代表だけでなく、いろんな国の代表から日本に対して感謝のメッセージが寄せられていますね!
ラグビーワールドカップ3位決定戦で破れたウェールズ代表(上)、日本人のファンから寄せられた手紙(左下、中下)、ウェールズラグビー協会が掲載した全面広告のメッセージ。