現地時間10日(以下現地時間)に行なわれたドイツ・ブンデスリーガで、宿敵シャルケとの「ルールダービー」を2対2で終えたドルトムント。
この試合でトーマス・トゥヘル監督が起用したメンバーが現地では「Bチーム」と呼ばれ、その判断が大きな注目を集めています。
90年代にドルトムントをチャンピオンズリーグ制覇とブンデス2連覇などに導いたオットマール・ヒッツフェルト氏は、サッカー番組『sky90』で、 「こんな重要なダービーで8人も入れ替えるなんて、私にはそんな度胸はないね。ファンはダービーを熱狂的に待っており、半年経ってもまだその試合について話すくらいなんだから」とコメント。
自身はルールダービーでここまでの入れ替えをしたことはないとし、その理由を「タイトルよりも、ダービーに勝つ方が重要なくらいだから」と語ったそうです。
しかし、元ドイツ代表FWフレディ・ボビッチ氏の見解は異なります。
現在独『Sport1』で解説を務めるボビッチ氏は11日、同サイトに寄せたコラムで第29節を振り返り、トゥヘル監督の決断を称えました。
“トゥヘルがタイトルレースを簡単に諦めた”、“ダービーを軽視した”との声が上がっていることについて、ボビッチ氏は「落ち着いて、落ち着いて!」とファンに呼び掛け、 「彼はこの試合で、正直な面を見せたと思う。確かに、彼は前任者のように周囲の人を惹き付けたり、遊び心があったりするタイプではないかもしれない。彼はリアリストで戦術家だ」と綴っています。
ボビッチ氏は「彼がシャルケ戦でスター選手を数名ベンチに置いたからといって、それがBチームを送り込んだということには決してならない。ギンター、フンメルス、香川がいたんだから」とコメント。
ダービーを戦ったのは決して“2軍”だったわけではないとの見解を示しました。
なお、同サイトはボビッチ氏のコラムに続き、 「トゥヘルがダービーでスタメン総入れ替え!まったく問題なし?絶対許せない?」とのタイトルでネット投票を実施。
日本時間11日23時の時点で「ELがあるんだからそれでいい」が78%、
「まったく理解できない、トゥヘルはブンデスリーガを投げ出した」が22%となっているということです。
Bチームとか、ヤな言い方ですね・・・。
確かにELリヴァプール戦を見据えた布陣かもしれませんが、ローテーションであり、ボビッチの言う通りフンメルスや香川、シャヒンもいるんですからBチームとは一概に言えないですよね。
何より、せっかく素晴らしいゴールを決めた香川が可哀そうですよね