日本の国土地理院が外国人向けの地図において寺院を示す「卍」の地図記号を別の記号に変更しようとする案が浮上するも、日本国内の世論の反対により変更案が障害に乗り上げていることが19日、BBCの報道で明らかとなりました。
日本の寺院では卍の記号が良く使用されていますが、このスヴァスティカの記号はナチスドイツのシンボルとなるスヴァスティカと類似しており、外国人観光客の印象を悪くする恐れがあるとするのが、国土地理院の考え方。
けれども、この案に対して、多くの日本人は、卍の記号は寺院のシンボルとしてナチスドイツ以前から使用されているものであり、今さら変更するというのは道理に合わないとし、反対論が巻き起こる形となっているそうです。
今のところ、国土地理院の計画が日本国内からの反対によって変更が迫られるものとなるかどうかは不明となっていますが、そもそもの問題として、スヴァスティカのシンボルは、ナチスドイツ誕生以前の西欧社会では、幸運のシンボルとして米軍の軍用機の機体のマークに使用されたり、コカコーラの広告宣伝ポスターにも使用されてきたものだということ。
このスヴァスティカのシンボルが大きく変遷を迫られることとなったのは、第二次世界大戦後、ナチスドイツが多数のユダヤ人の虐殺を行っていた事実が明らかとなったことを受けてのもの。
つまり、西欧社会にあっても、スヴァスティカのシンボルは昔から、忌避されていたものではなく、その意味に変更が迫られる状況となったのは、第二次世界大戦後になってのことだということです。
変更する必要はないと思います!Image may be NSFW.
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「卍」ナチス連想で→外国人向け記号は三重の塔に?
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