米大リーグ通算3000安打を達成しているマリナーズのイチロー外野手(45)が21日、東京ドームでのアスレチックス戦を最後に第一線を退く意向を示したそうです。マリナーズの公式ツイッターはイチローの現役引退を発表。「野球で多くの夢をかなえられた。キャリアをスタートさせた日本で終えられることを誇りに思う」というイチローのコメントを寄せました。
イチローは日本人野手として初めてメジャー挑戦した2001年、マリナーズでシーズン242安打の打率3割5分、8本塁打、69打点、56盗塁でア・リーグ最優秀選手と新人王を同時受賞しました。04年にはメジャー新記録の262安打。メジャーデビューから10年連続で200安打以上、ゴールドグラブ賞、オールスター戦選出を果たしました。将来は日本人初の米国野球殿堂入りが確実視されているそうです。
米大リーグ・マリナーズのイチロー外野手(45)=本名鈴木一朗=が21日、都内ホテルで引退会見を開いたそうです。
この日、東京ドームで行われたアスレチックス戦には9番右翼で出場。試合後、球団を通じて引退を正式発表し、イチローは「私は日本とアメリカにおいて、野球の中で多くの夢をかなえてきました」「日本とアメリカのファン両方に、そして、私を支えてくれた全ての人に感謝します」などとコメントしました。 会見では引退決断のタイミングや理由を問われ、「キャンプ終盤ですね。日本に戻ってくる何日前ですかね。何日前かお伝えできないが、終盤に入ったとき。もともと日本でプレーするところまでが契約上の予定ということもあったが、キャンプ終盤でも結果が出せず、それを覆すことができなかった」と語ったそうです。
50歳まで現役を目標に掲げてきましたが、ここで大きな決断を下したことについては「有言不実行になってしまったが、それを言わなかったらここまでなかったかもしれない。難しいことかもしれないが、言葉にするのは目標に近づくひとつの方法かと思います」と振り返ったそうです。
今後については不透明としながら「明日もトレーニングはする。ジッとしていられない。ゆっくりしたいとか全然ない。動き回っている」と笑いました。
イチローは今後について「監督は絶対に無理。人望がない。それぐらいの判断能力はある」と苦笑い。その一方で「日本ではアマチュアとプロの壁が特殊な形で存在している。そこには興味がある」と関心を示したそうです。
昨年5月に会長付特別補佐としてフロント入りした後、今年のキャンプで選手復帰。ですが、オープン戦から不振が続き、7年ぶりに日本で公式戦出場した20日と21日の開幕2連戦もノーヒットでした。
長年に渡って現役生活を支えた弓子夫人に対し「感謝の思いしかない」と話したそうです。
「いやー、頑張ってくれました。一番頑張ってくれたと思います」と弓子夫人への感謝を明かしたイチロー。本拠地での試合前には夫人が握ったおにぎりを食べることを明かし、「それが(合計で)2800個くらいなんですね。(夫人は)3000個いきたかったみたいですね。そこは3000個握らせてあげたかった」と食での支えに感謝。引退後は「僕はゆっくりしないと言いましたが、妻にはゆっくりしてもらいたい」とねぎらいました。
そして愛犬の柴犬「一弓(いっきゅう)」が今年で18歳になることを明かし、「さすがにおじいちゃんでフラフラなんですけど、懸命に生きている。その姿を見ていたら俺も頑張らなきゃなあと。まさか僕が現役を終える時まで一緒に過ごせるとは思っていなかった 妻と一弓には感謝の思いしかないですね」と家族の支えに最大限の感謝を表したということです。
「不振」と「限界」の違いがイチローには見えたのですね。。。
本当に長い間お疲れ様でした。。。