天皇、皇后両陛下は17日、皇太子ご一家がお住まいの東京・元赤坂の東宮御所で開かれた、天皇陛下の即位30年と両陛下の結婚60年を祝う昼食会に出席されたそうです。皇太子ご夫妻、秋篠宮ご夫妻が、両陛下の長女、黒田清子さん夫妻とともにご主催。4月に結婚60年を迎える両陛下は、正門から入る際に車の窓を開け、沿道に集まった人たちに笑顔で手を振られたということです。
天皇陛下の即位30年を記念した古典音楽「雅楽」の演奏会が皇居で行われ、天皇皇后両陛下や皇太子さまが鑑賞されたそうです。
18日午前、皇居の東御苑にある楽部で、天皇陛下の即位30年を記念した雅楽の特別演奏会が開かれ、天皇皇后両陛下や皇太子さま、秋篠宮ご夫妻ら皇族方が鑑賞されました。
雅楽は平安時代の中期に完成し、宮中の儀式や行事などで演奏されている日本最古とされる古典音楽で、ユネスコの無形文化遺産にも登録されているそうです。
皇族方は、管楽器や打楽器の合奏である「管弦」や、音楽とともに舞う「舞楽」を2階席から1時間ほど鑑賞されたまし。両陛下はにこやかに言葉を交わしながら鑑賞し、演目が終わると何度も拍手を送られたということです。
宮内庁は天皇陛下の退位を前に、両陛下の1年間の活動を記録したDVDを制作したそうです。初公開の映像も収録されています。
皇后さまの伴奏に合わせてチェロの演奏を楽しまれる陛下。職員とともに、両陛下が歌を歌われています。これらは、宮内庁が陛下の退位を前に制作したDVDに納められているもので、新年行事にはじまる両陛下の1年間の活動が記録され、初公開の映像もるそうです。
貴重なプライベート映像も多く、陛下が研究のため顕微鏡をのぞく様子や、両陛下が長女の黒田清子さんとともに皇居内を散策する様子、ご一家で一緒に陸稲を収穫したり餅をつかれたりされる様子も収録されているということです。
天皇皇后両陛下は陛下の即位30年を記念し、両陛下ゆかりの日本の伝統美術や工芸品を集めた展覧会を鑑賞されたそうです。
両陛下は午後5時半、東京国立博物館に到着されました。両陛下が鑑賞されたのは、宮内庁が所管する両陛下ゆかりの日本の伝統的な美術・工芸品です。
両陛下はまず、陛下が即位した時の大嘗祭の際に、日本画の巨匠・東山魁夷が秋田を訪ねて制作した屏風をご覧になりました。陛下は描かれた風景について、「これはもみじですか?」「田沢湖には行ったことがありましたね」などと述べながら、熱心に鑑賞されたそうです。
両陛下は、外国訪問の際に海外に紹介した全長が324メートルもある「小栗判官絵巻」や、陛下が2歳の誕生日などに昭和天皇から贈られた振り袖なども言葉を交わされながら、楽しそうに鑑賞されていたということです。