中国メディア・東方網は１０日、世界最高齢者として新たにギネスブックに認定されたのが「また日本人だった」とする記事を掲載したそうです。
記事は、ギネスワールドレコーズ社が９日に、１１６歳と６６日の田中力子さんを「存命中の世界最高齢者」、「存命中の世界最高齢女性」に認定したと伝えました。そして、田中さんが１９０３年１月２日生まれで、１９２２年に結婚して現在は孫５人、ひ孫８人に囲まれていると紹介。「田中さんが生まれたのは、ライト兄弟が世界で初めて有人動力飛行機の試験飛行に成功した年だ」と説明したそうです。
そして、福岡市の高齢者施設でギネスの担当者から証書を受け取った田中さんが、人生で一番楽しい出来事を聞かれて「今」と即答したこと、毎日午前６時に起きて算数の勉強や書道をするほか、オセロが得意で他の入居者をしばしば負かすほどの腕前だとしています。
記事はまた、日本の厚生労働省が昨年９月に発表した調査で、日本国内にいる１００歳以上の人口は約７万人で４８年連続で増加したことが明らかになったと紹介するとともに、ギネスブックに記載された「先代」の世界最高齢者も昨年７日に１１７歳で亡くなった日本人、都千代さんだったことを伝えたそうです。
因みに、ギネスブックが認定している歴代最高齢の長寿者は、フランスの女性ジャンヌ・カルマンさん（１９９７年没）の１２２歳１６４日となっています。また、歴代の男性長寿世界一はやはり日本人の木村次郎右衛門さん（２０１３年没）が持つ１１６歳５４日。
記事があえて「また日本人だった」と紹介したところに、中国における日本に対する長寿国のイメージの強さがうかがえるということです。
現在「ギネス世界記録」で認定されている世界史上最高齢は、1997年に死去したフランス人女性ジャンヌ・カルマンさんの122歳164日。
けれどもこの世界記録については、成り済ました娘の詐称だった可能性があるそうです。
仮にカルマンさんのギネス記録が無効となった場合の史上最高齢記録は、1999年に亡くなった米国人サラ・クナウスさんの119歳となるそうです。
田中力子さんは、ホームで毎日３食を残さずに食べ、おやつのチョコレートや炭酸飲料が大好物。普段は施設内を歩行器で歩き回り、ほかの入居者とオセロ風ゲームを楽しんでいます。家族には「１２０歳を目指す」と話しているそうです。
”世界史上最高齢”を目指して欲しいですね！
