<J1リーグ24節]神戸0-2横浜/8月26日/ノエビアスタジアム神戸>
元バルセロナのふたりが共演を果たしたそうです。ヴィッセル神戸のアンドレス・イニエスタと、横浜F・マリノスの久保建英です。
イニエスタは12歳でバルセロナのカンテラ(下部組織)に入団し、22年をこのスペインの名門で過ごしてきました。トップチームではキャプテンを務めた、言わずと知れた“バルセロナの象徴”です。
一方で久保も10歳でバルセロナの下部組織に加入すると、13歳までプレー。クラブの18歳未満の外国人選手獲得・登録違反により、公式戦の出場資格を失い、日本への帰国を決断するまで、ユースチームの主軸として活躍したそうです。
両者の直接対決が注目を集めた一戦で、主役の座を掴んだのは久保でした。
56分、右サイドの松原健からのパスをエリア内で受けると、トラップで軽く浮かせたボールに合わせて左足を一閃! ゴール右に突き刺し、自身J1初ゴールを奪ってみせました。
イニエスタの目の前で決めた得点に、久保も少なからず特別な想いが沸いたようです。試合後、以下のように語っています。
「まずイニエスタ選手は長年バルセロナのトップチームでやってこられて、自分は下部組織をかじったくらい。なので、元バルセロナ対決と言われてもおこがましいというか、天と地の差があると思っている。でも、その差を今日のゴールで1ミリでも埋められたなら、それはプラスになったんじゃないかなと」
久保は8月16日にFC東京から新天地行きを決断し、嬉しい自身J1初ゴール。得点の心境を問われた久保は、「こんな早いタイミングでゴールできて、移籍してから良いこと尽くし」と言及。 「これがビギナーズラックにならないように頑張ります」と冷静に語ったそうです。
久保は報道陣への取材対応を終えると、最後に自ら“リクエスト”を出したそうです。
「久保君じゃなくて、久保建英でお願いします」
10歳の時に名門バルセロナの下部組織の入団テストに合格した久保も、現在は17歳。昨年11月にはすでにプロ契約を結んでいます。さりげなくプロとしてのプライドを滲ませたのも、横浜FMでの日々で自信を取り戻しつつある証だろう。稀代の若きレフティーが秘めたる才能を開花させるのか――。シーズン残り3カ月でのプレーに、より一層の注目が集まりそうだ。
J1のヴィッセル神戸に所属する元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタは、19世紀のアメリカの思想家・哲学者ラルフ・ワルド・エマーソンの著述を引用する形で、「成功」というものについて自身の考えを示したそうです。
イニエスタは24日にインスタグラムの自身のアカウントで1枚の写真を投稿。「成功とは何か」と題されたエマーソンの言葉のスペイン語訳が記された書籍の1ページの写真とみられるものです。
エマーソンは成功の定義として「よく笑うこと」「知性ある人々からの尊敬を勝ち取り、子供たちに愛されること」「他人の最も良いところを見つけること」「世界を少しだけ良くして去っていくこと」などいくつかを挙げています。
バルセロナで通算32個のタイトルを獲得し、スペイン代表としても自身の決勝ゴールでのワールドカップ優勝を含めた主要国際大会3連続優勝を達成するなど、イニエスタはサッカーの歴史上でも最も成功に満ちたキャリアを過ごしてきた選手の一人だと言えます。そのイニエスタが考える「成功」というものがこれらの言葉で表されているということです。
なるほどですね!( ..)φ