<ワールドカップ(W杯)ロシア大会:韓国2-0ドイツ 1次リーグF組 27日 カザン>
前回王者ドイツが韓国に0-2で敗れ、まさかの最下位敗退となりました。1次リーグで敗退するのは、西ドイツ時代も含めて初。
1次リーグがなく、トーナメント戦だった1934年イタリア大会は3位、38年フランス大会では1回戦で敗退。現在と同じく32チームが参加するようになった98年フランス大会は準々決勝で敗退。2002年日韓大会から前回ブラジル大会まではいずれも準決勝以上に進んでいます。
決定機を決められず、0-0で迎えた後半ロスタイムにCKからDF金英権に押し込まれました。いったんはオフサイドの判定が下りましたが、VARによりゴールが認められ絶望的な1点を奪われることに。最後はGKノイアーも上がっての総攻撃を仕掛けましたが、そのノイアーがMF朱世種にボールを奪われ自陣へ向けてロングキックを蹴られ、走り込んだFW孫興民に無人のゴールへ流し込まれました。
独紙ビルトは「ドイツサッカー界最大の恥となった。W杯で初めて1次リーグ敗退。韓国に0-2で敗れ、破滅的な1次リーグは恥ずべき終わりとなった。14年優勝チームはわずか3試合で去ることとなった。試合は動きもなく、勇気もアイディアもない。ボール支配率は75%近くあったが、それもほとんど生きなかった」と酷評。テレビ解説のオリバー・カーン氏も「韓国を脅かすようなスピードがあまりにもなかった」と嘆いたということです。
サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会は27日、1次リーグF組でドイツが韓国に0-2で敗れ、同国史上初の1次リーグ敗退を喫しました。今大会最大の悪夢のサプライズを起こしてしまったドイツサッカー協会は、公式ツイッターでサポーターに対して異例の謝罪をしているそうです。
韓国の倍となる26本のシュートを放ちながらゴールが遠かった。最後はGKマヌエル・ノイアーも前線に上がり攻撃に参加しましたが、その空っぽになったゴールに2点目を決められてしまいました。
屈辱的な敗戦の直後、ドイツのサッカー協会はこうツイートしています。
「この戦いの期間のあらゆる応援に感謝します。我々は十分に表現できなかったことを謝罪することしかできません。たとえ何があろうと我々は常に一緒です」
2018年6月28日、日本代表選手の囲み取材が始まる前、ヴォルゴグラード・アレーナのミックスゾーンには人だかりができていたそうです。そこで「グループFの韓国対ドイツ戦」を放送していたTVの前にほとんどの人たちが釘付けになっていたのです。
結局、試合は韓国が2-0で勝利。これでドイツがグループリーグ敗退という歴史的事件をミックスゾーンで目撃したわけですが、そういう流れもあって長いことブンデスリーガ―でプレーして“戦友”も多い香川真司にはこんな質問が飛んだそうです。「ドイツが敗退したが、今見ていた?」と。それに対する答は以下のようだったそうです。
と同時に、やはり(2連敗中の)韓国がああいう姿勢を見せるというのは少なからず僕らも刺激を受けるところはあります。ホントに明日は厳しい状況にはあると思いますけど、天候含めてね。最後まで90分、このメンバーでやり遂げたいと、そして次のステージに向かうんだという強い意思を持って、やりたいなと思います」
元イングランド代表でJリーグ名古屋でもプレーしたリネカー氏が28日、ドイツ敗退の大波乱を受けて有名な格言を修正したそうです。
「サッカーはシンプルだ。22人がボールを争い、最後にドイツが勝つ」
優勝4回、準優勝4回、3位4回、4位1回と前回まで出場18回で13回ベスト4以上という“優等生”ドイツについて、敬意とジョークを込めた名言です。これが韓国―ドイツ戦終了後にアップデート。
「サッカーはシンプルだ。22人がボールを争い、最後にドイツが勝つとは限らない」とツイートし修正したそうです。
今大会ではまさかまさかの連続。初戦はメキシコに0―2で敗れました。2戦目のスウェーデン戦では引き分け寸前の後半ロスタイムにMFクロースが決勝ゴールを挙げ、2―1で辛くも初勝利。この時にもリネカー氏は「22人の選手が82分間ボールを追い、ドイツの選手が退場すると21人が13分間ボールを追い、最後はドイツがどうにかして勝つ」と皮肉めいたアップデートをしていたということです。
まさかの結果でした。。。





