サッカー日本代表は24日夜(日本時間25日未明)、ロシアのエカテリンブルクでセネガル代表とサッカー・ワールドカップ(W杯)ロシア大会グループHの第2戦を戦い、2-2で引き分けました。この引き分けで日本とセネガルは共に、決勝トーナメント進出に有利な位置を維持。決勝トーナメントに進出した場合、ベスト16では既にグループG突破を決めているイングランドかベルギーと戦うことになります。
セネガルは前半11分、サディオ・マネが日本GK川島永嗣の大きなミスでこぼれたボールを押し込んで先制。川島は飛んできたボールをパンチングで跳ね返そうとしましたが、ボールは英プレミアリーグ・リバプールで活躍するマネの足元に渡ってしまいました。
日本は乾貴士が前半34分、カーブのかかった技ありのシュートをゴール右隅に突き刺し、ハーフタイム前に同点とすることに成功。
セネガルは後半26分、日本ゴール前での巧みなボール回しから、最後は走りこんで来た19歳のディフェンダー、ムサ・ワゲが素晴らしいシュートを叩き込み再び勝ち越し。セネガルに2戦連続の勝利を呼び込むかと思われたましたが、日本は交代出場の本田圭佑が後半33分、乾の折り返しを冷静に左足で沈め、日本を勝ち点0の危機から救い出しました。
日本とセネガルは2試合終了時点で共に勝ち点4。グループHの残り2チーム、ポーランド対コロンビアは0-3でコロンビアが勝利。コロンビアは今大会初の勝ち点3を得ています。第3戦で日本と戦うポーランドは予選敗退が決まったということです。
まだまだ油断はできませんが、ベストのメンバーで臨み、ポーランドに勝利して欲しいです!
世界各地の女子サッカーに精通しているオーストラリア人ライターが、日本代表対セネガル戦の試合中に行ったツイッター投稿が話題となっているそうです。「歴史上でも最高の……」。そう褒め称えられたのは、日本が前半終了間際に見せた一糸乱れぬ“秘技”でした。
日本はグループリーグ第2節のセネガル戦の前半45分、1-1という緊迫した状況の中、自陣右サイド約30m強の位置でFKを与えてしまいます。フィジカルで大幅に上回る相手に対し、かねてより警戒していたセットプレー。ですが、日本は競り合いを避けるべく、オフサイドトラップを繰り出しました。
キックが行われる直前、日本はペナルティーエリア沿いに8人を並べ、やや高い位置でDF長友佑都とMF香川真司が控えていた状況。ですが、キックのタイミングで一気にラインを上げると、ゴール前に走り込んだセネガル選手6人を置き去りに。結果的には全員がオフサイドポジションとなりました。
このプレーには世界中から驚きの声が殺到。オーストラリアのアン・オドン氏はツイッターで「これは歴史上で最高のオフサイドトラップだ」と称え、映像を含めて3万回以上にわたってリツイート。英メディア『JOE』は「他のチームがこの天才的イノベーションを真似したとしても驚いてはいけない」と述べているということです。